報道発表

高村外務大臣とボブ・ゲルドフ氏との会談

平成20年2月26日

  1. 冒頭ゲルドフ氏より、アフリカにつきG8等で日本の指導力に期待したい旨述べたのに対し、高村大臣より、本年日本が開催するTICADⅣとG8北海道洞爺湖サミットについて説明し、NGOとも協力してTICADⅣに取り組んでいきたい、と述べた。ゲルドフ氏より、アフリカの首脳がG8議長に発言できるよい機会であるとして本年のTICADⅣを評価した後、前回の九州・沖縄サミットが感染症に関する世界基金の創設へとつながったが、日本は世界基金の生みの親であり、おかげで250万人の命が救われた、今回も革命的なリーダーシップを発揮して実行して欲しい、との発言があった。
  2. ゲルドフ氏より、現在アフリカに関する様々なイニシアティブが立ち上がっているが、曖昧かつ数字など根拠が薄弱で実施のタイミングも不明であるものもある、約束が実行されることが重要であるとの発言があった。これに対し、高村大臣より、日本は、約束するのには時間をかけるかもしれないが、一度約束したものは必ず実行してきた、との発言があった。
  3. ゲルドフ氏より、現在アフリカでは、欧州や米に加え、中国やインドといった新興国も投資や資源などに活動の幅を拡げ、アフリカが改めて地政学的に重要となっている中で、アフリカ諸国の体制は依然脆弱である現状が懸念される、過去のしがらみがなく、アフリカ諸国から信頼されている日本が、「審判」としてアフリカに人道支援、開発支援のみならず地政学的プレゼンスを築き上げることが重要である、との発言があった。

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