6月13日夕方、新日中友好21世紀委員会の日中両国の委員が麻生大臣を表敬したところ、概要以下のとおり。
1. 麻生大臣より以下のとおり述べた。
(1) 昨年3月の第4回会合の際にお目にかかったが、当時と比べ、日中関係の雰囲気は随分と変わった。今次会合は、秋田において成功裡に開催され、環境問題等ついて議論されたと承知。また、リサイクル・ビジネスも視察されたと聞いている。
(2) 先般のG8サミットでも環境問題が主題となり、2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を半減すること等、日本の提案に基づき合意が得られた。来年の洞爺湖サミットでも同様に、環境問題が主題となろう。
(3) 中国のように急速な経済成長を遂げている状況では、この問題は避けては通れない。日本もかつて同じ経験をした結果、環境分野での国民意識の向上と技術の進歩を促した。
(4) 日本のこうした先進技術と経験を活かし、日中は同分野で協力して取り組んでいくことが可能。本委員会でも環境問題を主題とし、引き続き議論を深めて欲しい。
2. これに対し、鄭必堅(てい・ひつけん)中国側座長より以下のとおり述べた。
(1) 秋田での第6回会合を成功裡に終えることができ、同時に、秋田の素晴らしい自然、水、空気、風景を体験することができた。特に小坂精錬所では、電子ゴミから金や銀を抽出する廃棄物処理の先進技術を見学できた。
(2) こうした産業や技術は将来性があり、中国でもマーケットは益々拡大し、環境保全に対する意識も向上しつつある。麻生大臣の未来を見据えた環境問題へのお考えを聞き、日中両国もこの分野で益々協力を深めていくことが重要と感じる。
(3) 中国もG8サミットの直前に気候変動問題に対する計画を発表した。2010年までに温室効果ガスの排出量をGDP比で20%削減することを目標としている。今後、この目標が実現できるよう、真剣に取り組んでいく。
(4) 今回、素晴らしい機会を与えてくれた関係者の皆様に心から感謝している。
【参考1】新日中友好21世紀委員会について
日中友好協力関係を21世紀において安定的に発展・強化させていくため、日中双方の有識者が政治、経済、文化、科学技術等広範な角度から検討し、両国政府に提言・報告を行うことを目的とした委員会。2003年5月の小泉総理と胡錦濤国家主席との間の日中首脳会談において新日中友好21世紀委員会の設置が合意され、同年12月に中国にて第1回会合を開催。
その後、2004年9月に東京にて第2回会合、2005年5月に中国昆明にて第3回会合、2006年3月に京都にて第4回会合、2006年10月に中国青島市にて第5回会合を開催。今次第6回会合は、6月8日から14日の日程で中国側委員が来日し、9日及び10日の2日間にわたり秋田県小坂町で開催された。
【参考2】出席委員リスト
〔日本側委員〕
座長 小林陽太郎 富士ゼロックス相談役最高顧問
委員 五百旗頭真 防衛大学校校長(政治学)
松井 孝典 東京大学教授(地球物理学)
伊藤 元重 東京大学教授(経済学)
向井 千明 宇宙飛行士
国分 良成 慶應大学教授(政治学)
〔中国側委員〕
座長 鄭 必堅(テイ・ヒツケン) 元中央党校常務副校長
委員 張 蘊嶺(チョウ・ウンレイ) 中国社会科学院アジア太平洋研究所長
孫 東民(ソン・トウミン) 人民日報高級編集者
蒋 暁松(ショウ・ギョウショウ) ボアオ投資有限会社社長、ボアオアジア・フォーラム理事長