1. 3月15日(木曜日)、谷崎泰明領事局長をはじめとする外務省及び関係省庁の担当者は、フィリピン・マニラにおいて日比領事当局間協議を行った。同協議は、今回が第4回目であり、日比国交正常化50周年であった昨年12月のマニラにおける安倍晋三総理とグロリア・マカパガル・アロヨ・フィリピン大統領の首脳会談において、今後の両国関係の発展を図る一環として行うこととされていたものであり、フィリピン側からエステバン・B・コネホス外務次官(移住・労働問題担当)をはじめとする外務省及び関係省庁の担当者が出席した。
2. 外交・公用査証免除
両国協力関係の増進に向け、両政府関係者の交流を一層緊密にするため、外交・公用旅券所持者に対する査証免除の実施に向けて、比側におけるIC旅券制度の整備状況を見つつ協議を続けることで見解の一致を見た。
3. 出入国関係
我が方より、比国人の不法残留、偽造旅券等の問題を取り上げ、取り締まり強化を申し入れたのに対し、比国側は、一層の対策強化に努める旨答えた。
4. 人道的問題等
(1) 我が方より、人身取引撲滅のための我が国の取り組みを説明し、比国側の対国民意識啓発や比国内の悪質な組織の取り締まり等の強化を求めたのに対し、比国側は、一層の対策強化に向けて努力する旨応えた。
(2) 双方は、日比混血児問題に係る諸問題に関し、具体的問題を整理するために、本協議とは別個の場を設け意見交換をすることについて意見の一致を見た。
(3) 双方は、鳥・新型インフルエンザ対策に係る情報交換を通じて互いの防疫・自国民保護に役立てることに意見の一致を見た。