報道発表

国連世界食糧計画(WFP)を通じたソマリア等9か国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換

平成24年12月4日
  1. 本4日(現地時間同日),イタリアのローマにおいて,我が方河野雅治在イタリア大使と先方アーサリン・カズン国連世界食糧計画(WFP)事務所長(Mr.Ertharin Cousin, Executive Director, The United Nations World Food Programme)との間で,ソマリア等9か国に対するWFPを通じた食糧援助として,総額29億1千万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
      食糧援助の対象内訳 (カッコ内は供与額)
    (1)ソマリア連邦共和国 (2億8,000万円)
    (2)スーダン共和国   (3億円)
    (3)南スーダン共和国  (2億5,000万円)
    (4)ジブチ共和国    (2億7,000万円)
    (5)チャド共和国    (3億3,000万円)
    (6)中央アフリカ共和国 (2億5,000万円)
    (7)ジンバブエ共和国  (4億6,000万円)
    (8)レソト王国     (1億9,000万円)
    (9)イエメン共和国   (5億8,000万円)
  2. 各国事情
    (1)ソマリアでは,昨年の「アフリカの角」地域における干ばつ被害に引き続き,今年も干ばつ被害が発生しており,230万人以上が引き続き食糧支援を必要としています。
    (2)スーダンでは,長年続いた国内紛争により農業が衰退し,度重なる干ばつや部族間の衝突等の影響により,国内避難民や貧困層の子供等410万人が食糧支援を必要としています。
    (3)南スーダンでは,昨年の干ばつによる農作物の不作による影響が継続しているほか,スーダンからの南スーダン人帰還難民が増加し始めており,約100万人が深刻な食糧不足状態にあります。
    (4)ジブチでは,昨年の「アフリカの角」地域における干ばつの影響を受けるとともに隣国のソマリアからの大量の難民が流入しており,飢餓人口が12万人以上と推定されています。
    (5)チャドでは,近年のサヘル地域における干ばつ被害や食糧価格高騰等による食糧危機が深刻化しています。特に2歳未満の乳幼児の栄養失調率が国内大半の地域で10%を超える深刻な状態です。
    (6)中央アフリカでは,武装グループによる襲撃等治安の悪化により農業生産量が限定され,食糧不足が深刻な状況となっており,飢餓人口は122万人に上ります。
    (7)ジンバブエでは,長引いた日照りと雨不足のため,食糧不足は過去3年間で最悪となる見込みであり,今後,167万人が深刻な食糧不足の状態に陥ると推定されています。
    (8)レソトでは,人口の67%が貧困層と言われており,また,昨年の大雨等の影響で食糧不足が深刻化し,少なくとも79万人が食糧支援を必要としています。
    (9)イエメンでは,政情不安,紛争,食糧・燃料価格の高騰,貧困等の影響により,人口の約44%(1,000万人)が食糧不足に直面しています。
  3. 今回の協力は,各国における深刻な食糧不足の状況等を踏まえて,WFPからの支援要請を受け,人道的見地から食糧援助を実施するものであり,この協力の実施により,これらの国々における食糧不足の緩和に繋がることが期待されます。なお,実施機関であるWFPは,今回の支援が食糧を真に必要とする人々に行き渡るよう管理・配給体制を改善しており,今回の援助が有効活用されるよう日本政府としてもWFPとの間における緊密な連携の下,フォローを行う方針です。
  4. 我が国は,2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国の農業・食糧分野における取組への協力を強化することを表明しており,本件協力はこの取組を着実に具体化するものです。
  5. また,イエメンについては,本年9月27日にニューヨークにおいて開催されたイエメン・フレンズ第4回閣僚会合に出席した玄葉光一郎外務大臣から,同国における危機的な人道状況を踏まえ,追加的な食糧支援を行う用意がある旨表明しており,本件協力はこの支援表明を着実に具体化するものです。
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