
岡田克也外務大臣及び武正公一副大臣とナヴァネセム・ピレー国連人権高等弁務官との会談
平成22年5月13日
本13日16時50分より約30分,岡田外務大臣は外務省賓客として来日中のナヴァネセム・ピレー国連人権高等弁務官と会談したところ,概要以下のとおりです。
- 岡田大臣から,国連人権高等弁務官としての初めて訪日に対する歓迎の意を表した後,最近南アフリカを訪問したことについて言及しました。
- ピレー国連人権高等弁務官からは,我が国の人権分野での取組,特に国内人権機構,個人通報制度についての新政権の対応につき評価が示された他,拉致問題の重要性につき言及がありました。この他,国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)への拠出金をはじめとする協力について希望が表明されました。
- 岡田大臣から,北朝鮮の状況,就中,拉致問題へのピレー国連人権高等弁務官の理解と協力の申し出に謝意を表明しました。また,OHCHRへの拠出金については,日本の財政状況はあるが,よく検討していきたい旨発言し,また,日本としては,アフリカ訪問の際述べたように,途上国に対する支援はしっかり行っていく考えであるが,日本が途上国に対し支援する際も人権状況を考慮している旨発言しました。
- これに対し,ピレー国連人権高等弁務官からは,日本が途上国に対して行っている貴重な支援を評価するとともに,OHCHRは日本の援助が有効に使われるよう監視する役割を持っているとし,日本と緊密に連携していきたいとの発言がありました。
また,17時25分から約20分間,武正副大臣とも,主として北朝鮮の人権状況,就中,拉致問題について意見交換を行いました。