
ギニアビサウ共和国に対するユニセフ連携コミュニティ開発支援無償資金協力に関する書簡の交換
平成22年4月28日
- 本28日(水曜日)(現地時間同日)、ギニアビサウ共和国の首都ビサオ市において、我が方齊藤隆志駐ギニアビサウ国大使(セネガルにて兼轄)と先方ジョフ・ウィフィン・ユニセフ・ギニアビサウ事務所代表(UNICEF Representative, Guinea-Bissau)との間で8億6,500万円のコミュニティ開発支援無償資金協力「ガブ州、オイオ州における子供のための環境整備計画」に関する書簡の交換が行われました。
- ギニアビサウでは1998年から1999年にかけての内戦によってインフラが壊滅的に破壊された後、経済復興が進んでおらず、現在一人当たりのGNI は250米ドル(2008年世銀)、人間開発指数は177か国中175位(2007年UNDP)と世界の最貧国の一つとなっています。特に教育、保健分野の諸環境は劣悪で、45%以上の学齢期児童が就学できず、また各地域の保健センターの多くは緊急に改修する必要性があります。
- こうした状況を踏まえ、我が国はユニセフと連携し、本件無償資金協力を通じて、インフラが特に脆弱なガブ州及びオイオ州において、小学校の修復・建設、またこれらの学校において成人女性向けの識字教育コースを運営すると共に、保健センターの修復・建設をするために必要な資金を供与することとしました。
- 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICADIV)において、アフリカにおける貧困の削減と平和の定着を支援していくことを表明しており、本件協力はこれを具体化するものです。本件協力により、ギニアビサウにおける就学・修学率の向上、成人女性の識字率の改善及び子供の死亡率の低下を促進することが期待されます。
(参考)
ギニアビサウ共和国は、面積約36,125平方キロメートル、人口170万人(2008年、UNFPA)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)250米ドル(2008年、世銀)。