報道発表

ポーランド共和国との排出枠購入に関する契約の締結

平成22年12月10日

本10日(現地時間12月9日),独立行政法人新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)は,気候変動枠組条約第16回締約国会議(COP16)が開催されているメキシコのカンクンにおいて,ポーランド共和国環境省との間で,同国から先進国に割り当てられた排出枠であるAAU※1を400万CO2トン購入する契約を締結しました。

この契約は,グリーン投資スキーム(GIS)※2を活用したものであり,我が国の温室効果ガス削減目標の達成に資すると同時に,環境対策活動実施により,ポーランド国内における温室効果ガスの排出削減にも貢献するものです。

なお,2011年の早い時期にワルシャワにおいて,NEDOの主催で日本の優れた低炭素技術を紹介するワークショップを開催する予定です。

【契約概要】
(1) 契約相手先ポーランド共和国環境省
(2) 購入AAU量400万CO2トン
(3) 環境対策活動として,ポーランド環境省は,公共建物における省エネルギー・プロジェクトを選定し,実施する。
(4) 上記環境対策活動は,実施場所における環境・地域住民への影響に配慮し,ポーランド国内における環境法令を遵守した上で,実施される。


【用語解説】
※1 AAU:(割当量単位 Assigned Amount Unit)
京都議定書第3条に基づき,同議定書附属書B国(排出削減義務を課されている国)に割り当てられる排出枠のこと。

※2 GIS:(グリーン投資スキーム Green Investment Scheme)
京都議定書第17条に基づく排出量取引のうち,割当量単位等の移転に伴う資金を温室効果ガスの排出削減その他環境対策を目的に使用するという条件の下で行う,国際的な排出量取引のこと。

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