
世界エイズ・結核・マラリア対策基金に対する追加拠出
平成22年10月6日
- 10月5日(火曜日)(現地時間),ニューヨークで開催された世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)第3次増資会合において,同会合に出席した伴野豊外務副大臣より,日本政府として2011年以降世界基金に対して当面最大8億ドルの拠出を行うことを表明しました。
- 保健関連のMDGsは進展の遅れが深刻です。HIV/エイズ,結核,マラリアの三大感染症は,依然として途上国の開発を阻害し,人間の安全保障への重大な脅威となっています。日本は,世界基金を通じた三大感染症対策の取組をはじめ,国際保健政策を着実に実施し,今後もMDGsの達成に向け貢献していきます。
(参考)
- 世界基金は,2000年のG8九州・沖縄サミットが契機となって,開発途上国における三大感染症の予防,治療,ケア等の対策に資金協力を行う目的で2002年1月に設立された(本部ジュネーブ)。世界基金により,これまで世界の145か国に対して約194億ドルを上限とする事業が承認され,約570万人の命が救われている。
- 日本政府は,これまでに総額約12.9億ドルを拠出しており,米,仏に次ぐ第3位のドナー。
- 9月22日,MDGs国連首脳会合において,菅総理は,①母子保健,②三大感染症,③国際的な公衆衛生緊急事態等への対応に焦点をあてた国際保健政策を発表し,2011年からの5年間で50億ドルの資金コミットメントを行った。世界基金に対する当面最大8億ドルの拠出はこれに含まれる。