記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成30年4月15日(日曜日)20時25分 於:飯倉公館)

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冒頭発言

【河野外務大臣】本日,16時30分から4時間弱,王毅(おう・き)国務委員兼外交部長との間で,日中外相会談及びワーキングディナーを行いました。
 全体として非常に前向きな雰囲気の中で,日中平和友好条約締結40周年における日中関係の推進について,充実した意見交換ができたと思います。特に,日中韓サミットの際に合わせた李克強(り・こっきょう)総理の訪日を第一歩として,日中の首脳往来を通じて,幅広い実務協力を具体化し,全面的な関係改善を進めていこうということで一致をいたしました。
 また,「戦略的互恵関係」の考えの下,幅広い地球規模の課題についても日中両国が共に取り組んで行くということが重要であることを確認しました。
 東シナ海につきましは,私から,東シナ海の安定なくして日中関係の真の改善はないことを強調し,「平和・協力・友好の海」としていくことの重要性を確認いたしました。
 北朝鮮問題については,現下の情勢を踏まえ,率直かつ突っ込んだ議論を行わせていただきました。北朝鮮による完全な,不可逆的な,そして検証可能な,核・ミサイルの廃棄を実現するため,引き続き関連の安保理決議を完全に履行しながら,緊密に連携していくことを確認しました。また,拉致問題の一日も早い解決に向けて,中国の理解と協力を今回も要請いたしました。
 経済の実務協力についても議論をいたしました。明日は8年ぶりに日中ハイレベル経済対話を開催し,私と王毅国務委員で共同議長を務めることになります。関係各省庁の閣僚と日中の経済の幅広い協力について議論をいたします。実りある会議になるように努力していきたいと思っています。

質疑応答

【記者】まず首脳の相互往来についてですけれども,安倍総理大臣の訪中,習近平(しゅう・きんぺい)国家主席の訪日についてどのようなやりとりがあったのでしょうか。

【河野外務大臣】まず日中韓サミットにあわせて,李克強総理が訪日をされ,次いで安倍総理が訪中し,習近平主席が訪日される,このようなハイレベルの往来をしっかりとやっていこうということで一致をしているところであります。

【記者】先日,中朝の首脳会談がありましたけれども,その際のやりとりについてはお聞きになったのでしょうか。

【河野外務大臣】北朝鮮をめぐる情勢の中で,様々突っ込んだやりとりをさせていただきました。やりとりの中身は儀礼上差し控えたいと思います。

【記者】北朝鮮問題についてですけれども,北朝鮮との交渉の進め方について安倍総理は交渉のための交渉では意味がないという趣旨のことを発言していますけれども,この点,今日も意見交換されたと思いますが,今日の議論を経て北朝鮮の六者協議という枠組みについて,今後交渉していくことについて大臣はどのようにお考えでしょうか。

【河野外務大臣】六者協議の話については,今日は出ませんでした。今回の北朝鮮との南北首脳会談,あるいは米朝の首脳会談に関する認識,あるいはそこまでの安保理決議に基づいた経済制裁をきちんと履行していかなければいけないということについて,日本,米国,韓国そして中国,認識が一致しているということは確認できました。

【記者】昨日行われた米英仏のシリア攻撃についてですね,今日の外相会談の中で話題にあがったのか,あったとすれば,どのようなやりとりがあったのか教えてください。

【河野外務大臣】シリアについては,今日は話題になりませんでした。今日は主に日中関係,それから地球規模課題に関して,ワーキングディナーでは北朝鮮問題についてというのが主な議題でした。

【記者】日中韓首脳会議ですが,これは日程が今回の会談で固まったということでしょうか。

【河野外務大臣】これは韓国側とあわせて,参加国でしっかりこれから詳細を詰めていくことになると思います。

【記者】北朝鮮問題については,4時間の会合の中でどれぐらいの割合を占めたのでしょうか。

【河野外務大臣】ワーキングディナーで北朝鮮問題をじっくり議論させていただきました。

【記者】ディナーは殆ど北朝鮮問題だったということでしょうか。

【河野外務大臣】そうですね。若干,米中の話もありましたが,殆ど北朝鮮問題でした。

【記者】拉致問題に関して中国の理解と協力を要請されたと先ほどおっしゃいましたが,中国側からは前向きな返答というか,姿勢は見られたということなんでしょうか。

【河野外務大臣】折りに触れてこの拉致問題に対して中国側に様々申し上げてきております。中国の見方その他について今日は話もありました。

【記者】中国との関係をさらに進めていくということで第一歩という発言もありましたが,一方で安倍総理の,国内の森友問題や加計学園の話を含めて支持率が低下傾向にあると,この国内の安倍政権の足下が揺らいでいるような状況が今後日中関係を進めていく上で何か影響があるとお考えでしょうか。

【河野外務大臣】今日,特段そんな話はありませんでした。

【記者】大臣はどうお考えですか。

【河野外務大臣】特にそんなことにとらわれず,しっかり外交をやっていきたいと思います。

【記者】東シナ海を友好の海にすることで一致したということなんですが,具体的に何か決まったことはありますか。

【河野外務大臣】日本側の問題提起をさせていただきました。やりとりの詳細については控えたいと思いますが,東シナ海を安定させていく必要性が日中関係発展のために必要だという認識で一致しているところでございます。

【記者】この中で尖閣の問題についての議論はあったんでしょうか。また,海空の連絡メカニズムについては,意見交換はあったんでしょうか。

【河野外務大臣】海空の連絡メカニズムについては,一生懸命スピードアップしていこうとそういうことでございます。

【記者】先ほどの拉致問題の件なんですが,中国側からの見方があったということなんですが,これについては中国側は具体的にどのようなことを言ったのでしょうか。

【河野外務大臣】先方の発言については申し上げるのは差し控えたいと思います。

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