記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成28年4月2日(土曜日)16時18分 於:広島)

冒頭発言

(岸田外務大臣)私自身が議長を務めますG7広島外相会合まで,残すところ1週間あまりとなりました。この準備につきましては今日まで時間をかけ,丁寧に行ってきました。その中で,会議においてどんな議論を行うのか,中身についても準備に努めてきたわけですが,併せて,被爆地広島で開催されるG7外相会談において,関連行事をどうするか,あるいは日程についてどうするのか,こういったことにつきましても,準備・調整を続けてきました。御案内のとおり,G7の枠組みの中には核兵器国,そして非核兵器国,双方が含まれています。それぞれ立場も違いまた考え方も違います。調整につきましては,極めて丁寧に慎重に作業を行ってきたわけですが,ようやくこのたび各国の合意を得ることができました。4月11日,G7各外相揃って広島平和祈念資料館を訪問し,原爆死没者慰霊碑に献花をいたします。このことを今日,ここに発表させていただきます。世界の指導者に被爆地を訪問してもらい,被曝の実相に触れてもらうということ,これは核兵器のない世界を目指そうという国際的な気運を盛り上げるうえで大変重要なことであると考えています。今回の会合は被爆地で開催される初めてのG7外相会合です。ぜひ広島から力強い核軍縮・不拡散のメッセージ,「広島宣言」という力強いメッセージを発出することによって核兵器のない世界に向けての取組みを再び盛り上げ,再稼働する,こうした機会にしたいと思っています。以上です。

質疑応答

(毎日新聞 小田中記者)核兵器国である英,米,仏にとっては初めて現職の外相が訪問することになります。あらためてその点について御感想,御所見をお伺いしたいと思います。また被爆地の訪問について昨年の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議の際に大臣が表明されて,1年かけてここまできたわけですが,その点についてもあらためて御所見を伺いできますか。

(岸田外務大臣)昨年は被ばく70年という節目の年でした。核軍縮・不拡散についても様々な議論が行われました。特に5年に一度の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議での議論,更には国連創設70周年の国連総会の議論,こういった議論を振り返りましても,今,核兵器国と非核兵器国の対立は誠に深刻なものがあります。結果として,核兵器のない世界を目指そうという機運が萎みつつある,こういった強い危機感を感じた次第です。こういった時だからこそ,この広島からしっかりとしたメッセージを発出したい。こういった思いで取り組んできました。G7の枠組みは,核兵器国と非核兵器国,双方の主要国が含まれる枠組みです。この双方の対立が深刻化している中にあって,双方が含まれる枠組みにおいて合意することができ,そして力強いメッセージを発出することができれば,今,しぼでいる核兵器のない世界を目指そうという機運を再び盛り上げるきっかけになるのではないか。取り組みを再稼働させる良いチャンスになるのではないか。このように思います。そういった思いで,いよいよ迫ってきましたG7外相会談において,しっかりとした議論を行い,しっかりとしたメッセージを取りまとめて,それを世界に向けて明らかにしていきたいと思っています。

(中国新聞 岡田記者)今,資料館と慰霊碑献花をご紹介いただいたのですが,被爆者の証言を聞くという機会は今回あるのでしょうか。

(岸田外務大臣)その二つについて,ようやく,各国の合意をとりつけました。今,現在,そこまでです。訪問と献花については,各国の合意をとりつけました。

(読売新聞 森藤記者)被爆者から話を聞く機会は今後,検討されるということですか。

(岸田外務大臣)合意を得られたのは今の二つだけです。

(読売新聞 森藤記者)伊勢志摩サミットの際にオバマ大統領が広島平和祈念公園を訪問してほしいという声が地元からもあがっていますが,今回の外相会合での関連行事が,オバマ大統領の広島訪問へつながることへの期待感はありますでしょうか。

(岸田外務大臣)それらの指導者に核兵器のない世界を目指してもらうために,被爆地を訪問してもらい,被爆の実相に触れてもらうことは大切なことと思っています。ただ,これから先のアメリカ大統領の具体的な日程については私から触れることは適切ではありません。

(朝日新聞 安倍記者)今回のお話の中で核保有国と非核兵器国の色々な対立が深刻化する中で,核保有国の中でも原爆投下に対する肯定的な意見があります。例えばアメリカにもありました。今回はこのような合意にたどりつけた背景にはどのようなものがあるとお考えでしょうか。色々な困難がある中での合意だったと思いますが,何故今回は合意にたどりつけたのでしょうか。

(岸田外務大臣)それは丁寧に調整を行い,議論を行い,その積み重ねが今回の合意に至ったと思っています。

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