記者会見
佐藤外務報道官会見記録
(平成26年11月26日(水曜日)16時31分 於:本省会見室)
冒頭発言-2014年度版ODA評価年次報告書発表
【佐藤外務報道官】本26日,外務省は2014年度版「ODA評価年次報告書」日本語版及び英語版を公表しました。
この報告書は,2013年度に外務省が実施したODA評価の概要を中心に,他のODA関係省庁と国際協力機構(JICA)が実施しましたODA評価の概要等を掲載し,政府全体のODA評価の取組を概観したものです。
より具体的には,外務省の第3者評価では昨年度8件を実施しております。「国別評価」といたしまして3件(ラオス,スリランカ,コロンビア),そして「重点課題別評価」といたしまして1件(防災協力イニシアティブ)。「スキーム別評価」として1件(貧困削減戦略支援無償)。それから,「セクター別評価」1件(ベトナムの都市交通セクターへの支援)です。その他として更に2件。1つは,アフリカン・ミレニアム・ビレッジ・イニシアティブへの支援,もう1つは,開発人材育成及び開発教育支援です。
各評価チームは,「開発の視点」からの評価としまして「政策の妥当性」「結果の有効性」及び「プロセスの適切性」の観点から政策やプログラムを評価し,評価結果から導き出した政策提言をしております。
この報告書は,ODA評価の全体像を分かりやすく示し,ODA評価が果たす役割と成果,更に評価結果のフォローアップの状況等を公表することで国民の皆様のODAに対する理解を促進すること,これを目的としております。
日韓局長協議
【NHK 栗原記者】明日から日本と韓国の局長級協議が行われますけれども,どのようなテーマが議題になることが予想されるか,その見通しについてお伺いできますでしょうか。
【佐藤外務報道官】協議の議題ということでございますけれども,これは日韓双方の関心事項について協議するという予定でございます。
【NHK 栗原記者】より具体的なテーマというのは。
【佐藤外務報道官】これ以上の詳細につきましては,現段階ではお答えは差し控えたいと思います。
【朝日新聞 松井記者】関連で,明日は産経新聞前ソウル支局長の初公判の日でもありますが,それに関連して,日本の立場を改めてどのように韓国に伝えていくのか,お考えをお聞かせいただければと思います。
【佐藤外務報道官】先ほども申しましたけれども,協議につきましては日韓双方の関心事項について,これを行うという予定にしております。
同時に申し上げられることとしては,この件,前ソウル支局長の件ですけれども,これをめぐりましては,韓国政府に対してさまざまな形で,累次にわたって我が方の懸念を伝達しまして,適切な対応を求めてきているところでございます。