記者会見
佐藤外務報道官会見記録
(平成26年5月28日(水曜日)16時32分 於:本省会見室)
冒頭発言-全国市長会議に際する岸田外務大臣主催レセプションの開催について
【外務報道官】全国市長会議に際しまして,岸田外務大臣が主催してレセプションを開催いたします。
6月4日,岸田外務大臣は,飯倉公館において,全国の市・特別区,これは東京23区,の国際交流活動を支援するためにレセプションを開催します。
このレセプションでは,全国の市区長,駐日外交団などの出席を得まして,姉妹・友好自治体交流や経済交流等の地方の国際交流活動につきまして意見交換を行うとともに,希望する地方自治体による地元の物産等を紹介する自治体紹介コーナーを会場内に設けます。ブースが並んだ状態になります。
この他,近く重要な国際会議の開催を予定している自治体,例えば仙台ですとか,いわき市,そういうところの自治体紹介のステージ・パフォーマンス等も予定しています。
外務省は,従来から,地方自治体による,いろいろな国際的な取組を支援するということで協力を行っておりますけれども,このレセプションもそうした協力の一環として開催いたします。そして,取材が可能ですので,是非,皆様にもご参加いただければと思います。
こういったレセプションは,平成19年からやっておりまして,今年で8回目になります。たくさんの市区長,それから,駐日外交団,国会議員の方も来られる予定と承知をしております。
全国市長会議に際する岸田外務大臣主催レセプション
【フリーランス 安積氏】このレセプションの自治体紹介のステージパフォーマンス等を予定しているということですが,具体的に今回どういうようなものが予定されているのでしょうか。
【外務報道官】仙台市は,伊達武将隊の演舞が行われます。鎧甲で。いわき市の場合には,フラガールのダンスのパフォーマンスがございます。
大阪の准看護師死亡事案
【フリーランス 安積氏】西成の女子准看護師殺害の件ですが,容疑者というか,犯人とおぼしき人がブラジル国籍ということで,今,身柄が中国の方に引き渡されているという報道がありました。そうなると,日本に引き渡し請求するということは,かなり難しいということなのですが,日本とブラジルの間は,確か平成19年麻生外相の時に,麻生外相がブラジルに行かれまして,向こうのアモリン外相とともに,司法協力作業部会の設置,それと推進について合意されたと思うのですが,これについて,どういうように使うのか,この内容について教えていただきたいことと,後は,これをどういうように活用できるのかというのを,見通しについてお伺いします。
【外務報道官】ご質問の件ですけれども,まずご質問ありました大阪市の准看護師の女性の件ですが,これは東京都内におきまして被害者のご遺体が発見されたということで,現在,警察で鋭意捜査を行っていると承知しています。
そして,今のお話の引き渡し云々ということを含めまして,捜査に支障があり得るので,私のほうからはお答えは差し控えたいと思いますけれども,一般論として言えば,犯罪の被疑者ということであれば,いわゆる引き渡し条約を締結していない国であっても,国際礼譲に基づいて引き渡しを請求するということはあり得ます。
先ほど具体的にご質問がありました,日・ブラジル間の司法協力についての作業の状況というのは,私,つまびらかにしておりませんので,関係のところから現状をお答えさせていただきたいと思います。
ベトナム国防省におけるPKO設置部局の設立式典
【フリーランス 安積氏】5月27日,昨日,ハノイでベトナム国防省のPKO設置部局の設立式典がありまして,日本大使のほうが,これは中国に対する批判だと思うのですが,利己的でゆがんだプロパガンダであるというように発言したという報道がありました。これは日本国政府の意思の表明というように解してよろしいのでしょうか。
【外務報道官】今のお話については私は承知しておりませんが,一般論として申し上げますと,今,関心を集めております中越の関係の話につきましては,我が国政府の立場は,累次申し上げているように,力によるのではなくて,これは法によって平和的に問題の解決が図られるべきであるということでございます。
石油の,例のリグの件についても,境界が未画定という状況の中で一方的な進めるというのは,先ほど申し上げた観点から言って,これはむしろ自制をし,平和的に話し合いによって解決されるべきであると。このように立場を明らかにしているところでございます。
日朝政府間協議
【共同通信 岡村記者】日朝の協議,本日は予定された最終日,3日目の協議が始まったところですけれども,本日の協議の見通し等はどのように見ていらっしゃいますでしょうか。
【外務報道官】おっしゃったように,3日目の協議が始まったということでございます。2日目の協議について,これは厳しいやりとりもあったけれども,全体として真剣かつ率直な議論を行ったという報告を受けております。そして,今行われている協議についての見通しは,これは今後を予断することになってしまいますので,コメントは差し控えたいと思います。