記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成26年4月4日(金曜日)8時37分 於:官邸エントランスホール)

冒頭発言

(1)オバマ大統領の訪日

【岸田外務大臣】本日の閣議において,今般,我が国を訪問するバラック・オバマ米国大統領を,4月24日から25日までの期間,国賓として接遇することが決定されました。
 オバマ大統領の到着日程は未定でありますが,遅くとも24日早朝までには到着し,一連の行事を実施する予定であります。
   オバマ大統領訪日の際には,両国首脳より,アジア太平洋地域の平和と繁栄に貢献してきた日米同盟の役割を強調するとともに力強い日米同盟を確認し,さらなる具体的な協力を打ち出したいと考えております。
 なお,国賓としての接遇に当たっては,「歓迎行事」,両陛下「御会見」,「宮中晩餐」,賓客が東京を離れる時の両陛下「御訪問」,首脳会談等の行事を以て賓客をお迎えすることが原則であります。
 今回も,この原則に従い24日及び25日の2日間でこれらの行事を実施いたします。 安倍総理はオバマ大統領と会談及び会食を行う予定にしております。

(2)平成26年度版外交青書

【岸田外務大臣】本日,平成26年版外交青書の要旨を閣議で配布いたしました。

オバマ大統領の訪日

【テレビ東京 山口記者】オバマ大統領の訪日ですけれども,実質的には一泊二日の日程でよろしいでしょうか。

【岸田外務大臣】まだ到着の日時については,正式に公表はされておりません。

【テレビ東京 山口記者】国賓としての待遇ですと,通例二泊三日が多かったというように思うのですけれども,今回,こうした調整結果になったことについては,大臣の評価は。

【岸田外務大臣】まず,到着日時がはっきりしませんので,二泊三日なのかどうかも,まだ確定はしていませんが,今申し上げましたような一連の行事につきましては,過去も二日間で行ったという例はたくさんあります。
 昨年も,オランド仏大統領が訪日した際は,実質二日間で,先ほど申し上げました一連の行事を全て行っております。それ以外にも,平成8年のクリントン大統領,平成5年のエリツィン大統領,あるいは平成元年のムガベ・ジンバブエ大統領,こうした際には,諸行事を実質二日で行っているという例はあります。いずれにせよ,まだ到着日時は確定していないと承知をしております。

【テレビ東京 山口記者】この日程について,かなり調整に時間がかかったような印象を受けるのですけれども,それについてはいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】日程について,米国側の事情については,我が国としてお答えする立場にはありませんが,米国側で最終調整を行っていると承知をしております。

外交青書

【フジテレビ 山崎記者】外交青書,閣議で報告された件ですけれども,かなり昨今の国際情勢,安全保障情勢が流動化する中で,中国,北朝鮮の脅威みたいなことも言われておりますけれども,率直に評価の方をお願いします。

【岸田外務大臣】外交青書としましては,安倍政権がスタートしてから,地球儀を俯瞰する外交ということで,外交を進めてきました。そして,アジア太平洋地域をはじめ,欧州,北米,中南米等,各地域を訪問し,そして外交を進める等,成果が上がってきたと感じております。そして,各地域の情勢については,外交青書の中で詳しく叙述しているところでありますが,これからも国際協調主義に基づく,積極的平和主義の立場から,外交を進め,国際社会の平和と安定と繁栄に,これまで以上に積極的に貢献していくというのが我が国の方針であります。

オバマ大統領の訪日

【朝日新聞 村松記者】オバマ大統領と安倍総理の首脳会談ですが,現時点では24日が軸になっているという理解でよろしいでしょうか。

【岸田外務大臣】正式には発表はしておりませんが,もちろん,米国側としっかりと調整をしております。日米首脳会談,もちろん開催いたしますし,適切な時間に,適切な時間をとってしっかりとやっていきたいと思っております。

岸田大臣の訪露

【共同通信 高木記者】大臣の訪露の予定,ラヴロフ外相との会談予定について,現段階でのご見解をお願いいたします。

【岸田外務大臣】現状,私(大臣)訪露については,その後何も変更をしておりません。そして,具体的な日時についても決まってはおりません。
 今後とも,ウクライナ情勢等を見ながら,またG7をはじめ,関係各国の動向を見ながら適切に対応していきたいと考えております。

【NHK 渡辺記者】岸田外務大臣の露訪問というのは,前回の2+2の時に合意している話だと思うのですけれども,その時の合意事項はまだ生きているということなのでしょうか。

【岸田外務大臣】その合意事項について,何ら変更していないということです。

【NHK 渡辺記者】ということは時期的なものについても,今後,露を訪問する機が熟した,例えば何か,欧米含めて,露に対して関係が急激に何か改善されるような状況が生まれた場合には,当初の日程通りになる可能性もあるということでしょうか。

【岸田外務大臣】それについては,ウクライナ情勢,そして関係各国の状況をみながら適切に対応するということであります。今申し上げたような方針は変わっていません。

【日本テレビ 中村記者】春という季節も変わっていない。

【岸田外務大臣】その合意について,何も変わっていないということです。

日米韓局長級協議(伊原アジア大洋州局長の米国出張)

【テレビ朝日 藤川記者】日米韓の,伊原局長が参加されてワシントンで協議が行われますけれども,北朝鮮の問題について,日本としてどのような協議に臨まれますか。

【岸田外務大臣】4月の7日から,伊原アジア大洋州局長が訪米をし,その際に日米韓の高級実務者会合を持つ予定にしております。
 先般,行われました日米韓の首脳会談を受けて,北朝鮮問題等について意見交換を行うことになると思います。そして,是非,日米韓の協力,連携を確認する場にしたいと考えています。

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