記者会見

佐藤外務報道官会見記録

(平成26年3月5日(水曜日)16時34分 於:本省会見室)

長崎キリシタンの遺構

【フリーランス 安積氏】長崎のキリシタンの遺構について、今、世界遺産の登録を申請しているといいますか、その予定なのですが、このたび、法王庁のほうからそれを推薦するという文書が長崎に届いたらしいのですが、これについての受け止めをお願いします。
 
【佐藤外務報道官】申しわけありません、その件は承知しておりません。

デンマークの首相の来日

【フリーランス 安積氏】デンマークの首相が来日されて、昨日晩餐会が行われたみたいですが、メニューを見ると純粋な和食だったみたいなのですけれども、これは首相に向けてのメッセージみたいなものはあるのですか。
 
【外務報道官】一般論として申し上げますと、せっかく来ていただいたお客様に日本料理、和食でおもてなしするというのは先方も大変に喜んでいただけることが多いということは言えると思います。

ニューヨーク・タイムズの社説

【朝日新聞 菊地記者】安倍首相の発言を取り上げているニューヨーク・タイムズの社説なのですけれども、菅官房長官が抗議したというようにおっしゃいましたが、抗議の経緯、いつ頃、どういう形で抗議して、今、どういう状況なのかについて教えていただければと思います。
 
【外務報道官】抗議は、掲載があって間もなくいたしました。そして抗議の内容は、事実誤認にわたる部分があるということで抗議をいたしました。それで、現在の状況は、その誤認という部分について検証したいと先方が言っているという状況でございます。
 
【朝日新聞 菊地記者】確認ですが、掲載日当日に米国の大使館を通じてなさったということなのでしょうか。
 
【外務報道官】まず1つは、米国の在外公館ですけれども、ワシントンとは限らないのです。これがニューヨークだったりもするわけです。それから,当日かといいますと、現地における当日か、こちらの当日か、その辺は私も詳細には承知しておりませんが、速やかにやったはずです。
 
【朝日新聞 菊地記者】ニューヨークの総領事からということでいいでしょうか。
 
【外務報道官】ニューヨークの総領事館からです。
 
【朝日新聞 菊地記者】それで抗議の内容、事実誤認があるという抗議ですけれども、例えば訂正を求めるですとか、再検証した記事の再掲を求めるですとか、そういうことも求めるということでしょうか。
 
【外務報道官】はい。そういう可能性も含めてアクションを取ってもらいたいということです。
 
【朝日新聞 菊地記者】あと、ニューヨーク・タイムズ側からは検証したいということがあったということですね。
 
【外務報道官】そうです。
 
【朝日新聞 菊地記者】それはいつ、官房長官会見の後にあったということでよろしいのでしょうか。それとも、申し入れした直後にあったということでしょうか。
 
【外務報道官】いや、あれは普通、申し入れの仕方もありますけれども,申し入れ直後には・・・。横軸で検証したわけではありませんが、官房長官会見時にはその情報はなかったと思います。したがって、官房長官はそれには触れなかったのではないかと思います。
 
【朝日新聞 菊地記者】では、日本政府としては、今、その検証を待っているということでよろしいでしょうか。
 
【外務報道官】はい。そうです。

ウクライナ情勢

【共同通信 小野記者】ウクライナ情勢の関係ですが、外務省も各国との電話会議を調整していると思うのですが、現在の調整状況を教えていただけますでしょうか。
 
【外務報道官】今のところ、具体的にどこと、というのを申し上げられるものは特段ございません。
 
【共同通信 小野記者】米国は露に対してG8からの除外も警告していると思うのですけれども、このことについて現時点で日本は賛同しているのでしょうか。
 
【外務報道官】その件は、日本の基本的な立場というのは、これまで述べられているように、露に対しても申し上げていますし、それから対外的にも明らかにしているとおりです。おっしゃられたように、日本が何か立場をとっているということはございません。今は、事態を注視していると、G7の声明も発出されましたし、事態を注視しているということです。
 
【フリーランス 安積氏】日露関係ですね、かなり今良好で、この間、首相も行かれて、それから、今年の秋などプーチン大統領が来日されるかもしれないという報道がありましたが、これについて、何か影響などは考えられますでしょうか。
 
【外務報道官】現時点では、予定に変更はありません。
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