談話

平成26年4月10日

1 我が国は,フィジー政府が総選挙を本年9月17日に実施する旨決定したことを歓迎し,同選挙が自由かつ公正な形で確実に実施されることを期待します。我が国として,この総選挙への選挙支援/監視団の派遣の検討を含めて協力をしていく考えです。

2 また,我が国は,今般,オーストラリア及びニュージーランドがフィジーに対する渡航制限を解除したことを評価し,フィジーが両国との関係強化に取り組むことを期待します。

3 我が国は,引き続きフィジーの民主化に向けた取組に積極的に協力していきます。

                       

(参考)

(1)2006年12月,バイニマラマ国軍司令官が軍事クーデターを主導し,暫定首相に就任。2009年4月には1997年憲法が廃止され,メディア統制を含む緊急事態令を発布,バイニマラマ暫定首相は首相に就任。

(2)2009年7月,バイニマラマ首相は「変化のための戦略的枠組み」と題する民主化のロードマップを発表。ロードマップによると,2014年9月に総選挙を実施予定。

(3)2013年9月,新憲法公布。

(4)2014年1月9日,選挙委員会委員を任命,2014年3月5日,バイニマラマ首相が兼職する国軍司令官を辞任(軍人から退役,選挙への立候補が可能となり,選挙の実施に向けた動きと見られている。)。

(5)2014年2月16日,地域の国際機関である太平洋諸島フォーラム(PIF)を代表して,オーストラリア,ニュージーランド,パプアニューギニア,ツバル,バヌアツの外相等がフィジーを訪問し,バイニマラマ首相を含むフィジー関係者と会談し,選挙実施に向けた準備状況につき意見交換した。

(6)2014年3月31日,オーストラリア政府及びニュージーランド両国政府が,フィジーにする渡航制限を解除。


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