談話
最近のガザ情勢について(外務報道官談話)
平成26年3月13日
1 我が国は,イスラエル国防軍とパレスチナ武装勢力との間で,ガザ地区及びその周辺において緊張が高まっていることを深く憂慮します。また,ガザ地区からイスラエルへのロケット弾の発射を強く非難するとともに,双方に事態を更にエスカレートさせないよう呼びかけます。
2 我が国は,両当事者の抱える問題は暴力によって解決されるものでは決してなく,当事者間の交渉と相互の信頼を築く努力によってのみ解決されるものと確信しています。現在行われている和平交渉の進展に向けて,全ての関係者に対し,そのような努力を最大限行うよう促します。
(参考)最近のガザ情勢(日本時間13日午前9時現在)
(1)イスラエル国防軍(IDF)の情報によれば,現地時間12日夕刻(日本時間13日未明)以降,ガザ地区から50発以上のロケット弾の発射が確認され,30発以上が着弾。
(2)イスラミック・ジハード(PIJ)の軍事部門が,「11日のイスラエル空軍による空爆により,PIJのメンバー3名が殺害されたことへの報復である」旨の声明を発表した。また,PIJはこれまで130発以上を発射したと発表。
(3)本事案を受け,ネタニヤフ首相が,「イスラエルに攻撃を試みるものに対しては,大きな打撃を与え続ける」旨発言。IDFは,報復として,ガザ地区内の29のテロ組織関連標的を空爆し,また,テロリスト拠点2か所を戦車にて砲撃した。
(4)これまでに双方の人的被害は確認されていない。