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外務大臣会見記録
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平成30年9月21日
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6. ミャンマー・ラカイン州情勢

【毎日新聞 田辺記者】国連の間に,ラカイン州の話にも参加されると思うんですけれども,今だいぶ,報告書であったり,国際的な刑事手続きの話が出ていたりして,ミャンマーにとっては厳しい状況にあると思うのですけれど,その会合の中で,大臣はどのような主張をされるおつもりでしょうか。

【河野外務大臣】ラカイン州のイスラム教徒の問題については,バングラデシュに100万人近い方が避難されておりまして,この方々が自発的に,しっかりと帰還することができるというのがまず大事なことだと思っておりますので,日本として,ミャンマー,バングラデシュ両国政府をしっかりと支援をして,一刻も早い自発的な帰還につながるということが大事だろうと思っております。

 他方,100万人近いこうした人々をキャンプに受け入れているバングラデシュ側からしてみれば,必要な資金が,残念ながら集まっていないという状況もありますので,国際社会に対して,まずバングラデシュを財政的に支えるということは,国際社会としてやらなければいけないと思いますので,その呼びかけはさせていただきたいと思っております。

 また,ミャンマー側からしてみれば,実際に何が起きたかということを確認をする,検証をするという必要がありますので,ミャンマー政府として,外国人を入れた独立調査団を設置し,既に活動がスタートしておりますので,このミャンマー政府による独立調査団がしっかりと何が起きたかを検証する,そして提言を出されると聞いておりますので,その提言に基づいてミャンマー政府が,きちんとした行動を取るということが必要だと思っております。

 今のミャンマー政府は長く続いた軍事政権が終わり,ようやく民主化が始まったばかりで,まだ民主化政権としては,よちよち歩きの状況でありますから,日本として,アウン・サン・スー・チー最高顧問率いるこの政権をしっかりと支え,ミャンマーが更に民主化し,発展をすることができるように国際社会としての支援を呼びかけていきたいと思っております。

 他方,ロイター通信の2人の記者の問題,その他,様々な問題がありますので,こういうことについては,ミャンマー政府としてしっかりと対応していただく,基本的人権を尊重した対応をいただくということが必要だろうと思います。それについては,アウン・サン・スー・チー最高顧問兼外務大臣にも,度々申し上げてきているところでありますが,ミャンマー政府として基本的人権を尊重した対応が,今後もしっかりなされ,国際社会としても,このようやく歩み出した民主化政権をきちんと支えていく,そういう必要があるということを申し上げたいと思います。

(以下は英語にて発言)

【ロイター フォスター記者】先程,バングラデシュにいるロヒンギャ少数民族についてお話になりました。安倍政権としては,彼らの送還を支持していますか。また,ロヒンギャ少数民族に対する犯罪疑惑についてはどうでしょうか。2名のロイターの記者が置かれた状況に鑑みミャンマーにおける報道の自由についてどうお考えでしょうか。

(以下は英語にて発言)

【河野外務大臣】日本は常に,バングラデシュからミャンマーへの難民の自発的な帰還を支援してきましたが,バングラデシュ政府は,親切にも100万近い難民を自国に受け入れています。私たちはバングラデシュ政府に対して財政的に,またその他の形で支援していく義務があると考えています。

 ミャンマー政府は,独立した調査団を設置しました。フィリピン人1人,日本人1人,ミャンマー人2人の調査員による調査団となっています。この調査団の活動についていかなる方法でも支援を求められれば,支援をしていきたいと考えています。そして何が起こったのかを調査することを期待しています。そして何らかの提言を出すことになると思いますが,ミャンマー政府がその提言についてフォローアップすることを期待しています。

 また報道の自由,そしてその他基本的人権につきましては,ミャンマー政府は注意を払うべきでありますし,私たちは彼らが報道の自由を尊重していると考えています。アウン・サン・スー・チー国家最高顧問,そしてその政権がそれに則って行動を取ることを願っています。


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