国連外交

平成25年9月26日
 9月25日(水曜日)(ニューヨーク時間)、国連総会議長の主催により行われたMDGs特別イベントで採択される成果文書の概要は以下のとおり。
 
1 前文

(1) MDGsの達成期限を前に、目標へのコミットメントを新たにするとともに、2015年までの目標達成に向けた取組の強化を決意。
(2) MDGsは共通のビジョンを提供し、これまでいくつかのターゲットが達成されているが、達成の不均等や残された課題を懸念。すべての目標において進捗の加速化が必要。
 
2 進捗の加速化

進捗の加速化の取組においては、包摂性を強調し、特に脆弱層に注目。ジェンダー平等の推進や女性の能力強化が進捗の加速化に資する。
 
3 開発のためのグローバル・パートナーシップ

(1) 国家のオーナーシップが重要であり、MDGs達成のためにはそれを支える国際的な支援や環境が必要。官民、国内外の資源の動員と効果的使用が極めて重要。
(2) 国民総所得(GNI)の0.7%をODAに充てることを含め、先進国がこれまでに行った約束を達成するよう要請。
 
4 ポスト2015年開発目標

(1) 共通だが差異ある責任の原則を含む環境と開発に関するリオ宣言など、これまでのコミットメントを再確認。
(2) ポスト2015年開発目標は貧困撲滅と持続可能な開発に対する国際社会のコミットメントを強化するべき。貧困撲滅の中心的緊要性を強調。
(3) ポスト2015年開発目標の採択のための政府間交渉を第69回国連総会冒頭に開始することを決定。
(4) 包摂的で人間中心のポスト2015年開発目標の設定のために、市民社会を始めとする様々なステークホルダーからのインプットを含む透明な政府間プロセスを期待。
(5) 国連システムの強力な支援を期待。国連事務総長に対し、2014年末までにすべてのインプットを統合した報告書の提出を求める。
(6) 2015年9月の首脳級サミットでポスト2015年開発目標が採択される。

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