文化外交(海外広報・文化交流)

国際機関を通じた協力

平成24年2月

 人類が直面する様々な今日的かつ地球規模の課題に対処していく上で、二国間の関係を越えたより広い枠組みの中での取り組みが必要とされる場面は、グローバリゼーションの中で世界の国々の相互依存が進展するにつれて、増加しています。

 また、近年の国際社会においては、貧困を脱するための教育の普及や開発における文化の役割が議論される等、文化・教育などの要素が国際社会の安定や繁栄に果たしうる役割が改めて認識されてもいます。

 日本は、このような認識にたって、文化や教育、学術などの分野で活動するユネスコ(国際連合教育科学文化機関)や国連大学の活動に協力しています。

(1)ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)を通じた協力

 ユネスコは、平和は人類の知的、精神的連帯の上に築かれなければならないとの理念の下、1946年に国連の専門機関として発足しました。それ以来、教育、科学、文化、コミュニケーションの分野の国際協力を通じて世界の平和に貢献すべく努力を続けています。日本は1951年にユネスコに加盟しました。

 1999年にアジア出身者として初めてユネスコ事務局長に就任した松浦晃一郎氏は、2005年10月の再選を経て、2009年11月に任期満了で退任されました。その間、機構改革、分権化及びプログラム改革などのユネスコ改革を推進し、加盟国からも高く評価されており、後任のイリーナ・ボコバ事務局長もこの改革を継続する旨表明しています。わが国もこれらのユネスコ改革を引き続き支援していくこととしています。

(2)国連大学を通じた協力

 国連大学は国連総会決議に基づき設立され、わが国に本部を置く国連機関です。1975年に設立された同大学は、世界各国の優れた学者が協力して国際社会が直面する諸課題に取り組む場を提供しており、国連システム全体のシンクタンクとしての役割を担っています。2007年9月に第5代学長としてコンラッド・オスターヴァルダー氏が着任しました。

 国連大学本部施設の建設は、日本の全面的な協力により実現し(1992年完成)、運営面や学術研究活動においても、日本政府が様々な支援を行っています。

 外務省は、国連大学が平和、ガバナンス、ジェンダー、開発と貧困削減、環境など世界の持続可能性の様々な側面をテーマに進めている、地球規模の問題についての研究、人材育成及び知識普及のための活動を引き続き支援して行きたいと考えています。

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