安倍総理大臣

日エストニア首脳会談及び夕食会

平成26年3月7日

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  • (写真提供:内閣広報室)
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 本7日午後6時から,安倍晋三内閣総理大臣は,実務訪問賓客として訪日中のトーマス・ヘンドリク・イルヴェス・エストニア大統領(H.E. Mr. Toomas Hendrik Ilves, President of the Republic of Estonia)と会談し,続いて,同大統領と夕食会を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

(1)安倍総理から,イルヴェス大統領の訪日を歓迎した上で,独立後20数年で民主化と市場経済化を達成し,OECD加盟やユーロ導入を実現したエストニアの努力を評価するとともに,IT(情報通信技術)やサイバー・セキュリティの分野で先進的な取組をしているエストニアと協力していきたい旨述べました。

(2)これに対し,イルヴェス大統領は,今回,長年希望していた訪日が実現し大変うれしい,日本からの長年にわたる一貫した支援に感謝する,最近,両国関係は急速に緊密化していることを今回の訪日でも実感した旨述べました。

2 安全保障,地域情勢

(1)安倍総理から,日本とエストニアは戦略的利益を共有しているとの認識を示した上で,国際協調主義に基づく「積極的平和主義」について説明したのに対し,イルヴェス大統領は,日本の「積極的平和主義」に対する理解と支持を表明しました。

(2)安倍総理から,ウクライナ情勢に関してウクライナでの「力」による現状変更は認められず,早期の正常化を期待する旨述べた上で,緊張緩和のための対話と透明性を促進するためOSCEミッションへの拠出支援(10万ユーロ)を行う意思を表明しました。これに対し,イルヴェス大統領は,ウクライナ情勢に対する懸念を表明するとともに,ロシア軍の早期撤退と原状回復が必要である旨述べ,日本の支援に向けた意思を評価する旨述べました。

(3)このほか,両首脳は,リトアニアにおける原発建設計画を通じたバルト地域のエネルギー供給の多様化,東アジア等の地域情勢についても意見交換しました。

3 サイバー・セキュリティ

(1)安倍総理から,サイバー空間の脅威は安全保障上の課題であり,共に取り組んでいく必要がある旨述べました。また,エストニアとの間でサイバー協議を正式に立ち上げること,同国に所在するNATOサイバー防衛協力センターを通じた協力を追求すること等を表明しました。

(2)これに対し,イルヴェス大統領は,サイバー協議の立ち上げを含め,安倍総理の発言に同意するとともに,サイバー・セキュリティは地理的概念を超え,国際社会全体が直面している脅威であり,NATOサイバー防衛協力センターへの日本からの協力を期待する旨述べました。

4 国際場裡での協力

(1)両首脳は,国連安保理改革に向けて協力を進めることで一致したほか,日EU・EPA交渉の早期妥結が必要である点で一致しました。

(2)また,両首脳は,現在,エストニアが調整国を務める北欧・バルト諸国(NB8)との協力枠組を通じて,平和構築や女性の社会参画,北極等の分野で共に取り組んでいくため,今後,首脳レベルでも議論を深めていくことで一致しました。

5 会談後の夕食会には,エストニア出身のカイド・ホーヴェルソン氏(元大関・把瑠都)等,エストニアゆかりの人物が加わり,エストニアにおける電子政府の取組,電気自動車の普及,スポーツを通じた文化交流等について和やかな雰囲気の中で懇談が行われました。


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