カンボジア王国
菅官房長官とソー・ケン・カンボジア副首相兼内相との懇談(結果)
平成27年2月16日
本16日午前7時30分から約1時間,菅義偉内閣官房長官は,日本政府の招待で訪日中のソー・ケン・カンボジア副首相兼内務大臣(H.E. Mr. Sar Kheng, Deputy Prime Minister and Minister of Interior)と朝食を取りつつ懇談したところ,概要は以下のとおりです。
1 菅義偉官房長官より,本年は両国友好条約署名60周年、ASEAN共同体発足の節目であり,ソー・ケン副首相の訪日を通じて両国の「戦略的パートナーシップ」を一層深化させたい旨述べました。また,カンボジア選挙改革に関し,最大限協力したい,次回選挙が自由・公正で民主的に実施されることを期待する旨述べました。
2 これに対し,ソー・ケン副首相より,意義深き年の訪日招待に感謝しつつ,選挙改革の実現に向け努力するとして現在の政治情勢につき説明がありました。また,地方分権のための人材育成への支援につき要請がありました。これに対し,菅官房長官より,日本としても地方の活性化に力を入れているところであり,是非協力していきたい旨述べました。
3 ソー・ケン副首相より,カンボジア政府として,シリアにおける邦人人質殺害事件に大きな衝撃を受けている旨の発言があり,菅官房長官より,我が国は、テロに決して屈することなく、引き続き国際社会と連携しテロ撲滅に取り組んでいく旨述べ,カンボジアにおける邦人の安全確保に協力を求めました。これに関し,ソー・ケン副首相からは,観光客,投資家の安全確保に向け,新たな計画を策定中であるとの説明がありました。
4 菅官房長官より,1月の両国航空協定署名を受け,今後直行便が実現し,人的交流が活発化することを期待する旨述べ,ソー・ケン副首相からも賛意が表明されました。