報道発表

第7回日・フィリピン海洋協議(結果)

令和7年11月6日

 11月6日、東京において、第7回日・フィリピン海洋協議が開催されました。日本側から北郷恭子外務省南部アジア部参事官のほか、国家安全保障局、内閣府総合海洋政策推進事務局、防衛省及び海上保安庁の関係者が、フィリピン共和国側からエマニュエル・ドナト・グズマン外務省海洋局長代行(Mr. Emmanuel Donato K. Guzman, Acting Assistant Secretary of Maritime and Ocean Affairs, Department of Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)のほか、国家安全保障会議、沿岸警備隊等の関係者が、それぞれ出席したところ、同協議の概要は以下のとおりです。

  1.  双方は、共に海洋国家である日・フィリピン両国にとって、海洋分野での協力は戦略的パートナーシップの根幹であることを改めて確認した上で、東シナ海・南シナ海等の両国の周辺海域における最近の情勢について意見交換を行い、こうした課題に対処していくために、二国間及び日米フィリピンを始めとする同盟国・同志国連携の重要性を確認しました。その上で、日本側から自由で開かれたインド太平洋(FOIP)実現の重要性を強調し、フィリピン側からも、特に国連海洋法条約(UNCLOS)及び比中仲裁を尊重し、法の支配に基づく海洋秩序の維持・強化に向けて協力を強化していきたい旨述べました。
  2.  双方は、OSAやODAを通じた協力、海洋状況把握、海上法執行能力向上をはじめとする海上保安機関間の協力、防衛当局間での協力、海洋環境分野での協力について、現状と今後の方向性を確認しました。フィリピン側からは、これまでの日本からの支援に対し謝意が示されました。
  3.  双方は、ASEAN関連首脳会議の機会を捉えて行われた10月26日の日・フィリピン首脳会談の成果も踏まえ、今後も海洋分野において、両国間での具体的な協力を着実に進めていくことで一致しました。

(参考)日・フィリピン海洋協議

 平成21年6月の日・フィリピン共同声明を踏まえ開催に至ったもの。

 第1回 平成23年9月9日 於:東京
 第2回 平成25年2月22日 於:マニラ
 第3回 令和元年6月11日 於:東京
 第4回 令和3年10月22日 於:オンライン
 第5回 令和5年3月29日 於:東京
 第6回 令和6年12月3日 於:マニラ


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