報道発表
OECD開発援助委員会による2012年の各国ODA実績(暫定値)の公表
平成25年4月3日
本3日,経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)事務局が2012年(暦年)の各国のODA実績(暫定値)を公表しました。主要点は以下のとおりです。
- 我が国の支出純額(ネット)実績は,ドルベースで前年比3.1%減の104億9,353万ドル(円ベースでは8,375億円(前年比3.0%減))となり,DAC加盟国の中で,我が国は,米国(304億6,000万ドル),英国(136億5,900万ドル),ドイツ(131億800万ドル),フランス(120億ドル)に次ぐ第5位(前年に同じ)となっています。また,支出総額(グロス)実績では,前年比7.2%減の185億5,118万ドル(1兆4,806億円)となり,米国に次ぐ第2位でした(前年に同じ)。
- 対前年比支出純額(ネット)減少の主な要因は,(1)過去に行った円借款の回収額が増加したことに加え,(2)国際機関に対する拠出・出資等が減少したこと等によるものです。また,対前年比支出総額(グロス)減少の主な要因は,2011年に実績の大きかった債務救済が2012年は少額であったためです。
(注)円借款について,DACのODA実績値で支出純額が2年連続でマイナスとなった。 - ODAの対GNI比については,DAC全体の平均で0.29%(昨年は0.31%),我が国は0.17%(昨年は0.18%)となっています。これはDAC加盟24か国中,第20位(前年は第21位)です。
(注)アイスランドのDAC加盟が承認されたことを受けて,2012年ODA実績の公表からDAC加盟国が1か国増えて,24か国となっている。 - なお,DAC加盟24か国のODA実績合計(ネット)は,前年比6.1%減の1,256億ドルとなりました(実質ベースでは前年比4.0%減)。