報道発表
インドに対する円借款等に関する書簡の交換

平成26年1月25日

  1. 1 本25日(現地時間同日),インドの首都ニューデリーにおいて,日印首脳会談に先立ち,我が方八木毅駐インド大使と先方ラジェシュ・クッラー財務省経済局局長(H.E. Mr. Rajesh Khullar, Joint Secretary, Department of Economic Affairs, Ministry of Finance)との間で,円借款1件及び無償資金協力1件に関する交換公文への署名が行われました。

    2 対象案件の概要

    (1)円借款「ウッタラカンド州森林資源管理計画」(供与限度額:113億9,000万円)(案件位置図(PDF)PDF

     インド北部のウッタラカンド州では,人口と家畜の増加により森林の荒廃が進んでおり,2013年6月には6,000人の死者・行方不明者を出す洪水と土砂崩れが発生しました。 本計画は,同州において,植林活動,地域住民の生計向上活動,防災・災害対策の実施を通じ,植林面積の増大,住民組織の育成,雇用創出等を図るものです。これにより,同地域の環境保全及び均衡の取れた社会経済発展に寄与すること,さらに,インドの気候変動の緩和・適応対策にも資することが期待されます。
     なお,本案件は,我が国が2013年11月に策定した攻めの地球温暖化外交戦略「Actions for Cool Earth: ACE」の中で表明した,2013年から2015年までの3年間の気候変動分野における途上国支援策計1兆6,000億円の一環として実施するものです。我が国としては,すべての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け,インドと引き続き気候変動分野で連携していきます。
     供与条件は以下のとおりです。

    (ア) 金利  年0.30%(コンサルティングサービス部分は年0.01%)
    (イ) 償還期間  40年(10年の据置期間を含む。)
    (ウ) 調達条件  一般アンタイド

    (2)無償資金協力「チェンナイ小児病院改善計画」(供与限度額:14億9,500万円)(案件位置図(PDF)PDF

     インド南部のタミル・ナド州にあるチェンナイ小児病院は,小児医療で同州最高レベルの病院ですが,同病院の診療機能は各棟に分散しているため,患者の移動距離が長い,非効率な構造となっており,院内感染の危険性もあります。また,同病院は,マドラス医科大学付属病院としての教育機能の強化も求められています。 この計画は,病院の敷地内に,新たに小児科総合外来病棟を建設し,必要な医療機器を整備するものです。これにより,同病院の外来診療サービスの提供能力が向上し,患者及び患者家族の負担減少,医療従事者のモチベーション向上等を通じて,タミル・ナド州およびインド南部における保健・医療サービスの質の向上及び小児の健康状態改善に寄与することが期待されます。また,本プロジェクトにより,診療活動を通じた医療従事者の現場研修(OJT)や,病院内での指導・セミナー等を行うための教育環境が改善され,保健・医療分野の教育機能が向上することが期待されます。

    (参考)
     インドは,面積約329万平方キロメートル,人口12億1,000万(2011年国勢調査暫定値),人口1人当たりのGNI(国民総所得)1,530米ドル(2012年,世銀)。


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