報道発表
安倍総理の靖国神社参拝(程永華駐日中国大使から齋木外務事務次官への申入れ)
平成25年12月26日
本26日午後1時30分頃より約40分間,安倍総理の靖国神社参拝に関して,程永華(てい・えいか)駐日中国大使より齋木昭隆外務事務次官に対する申入れが行われたところ,概要以下のとおり。
1 程永華駐日中国大使から,安倍総理の靖国神社への参拝に対し,本26日発表された中国外交部報道官談話と同様,日本側に対し強い抗議と厳しい非難を表明する旨の申入れが行われました。
2 これに対し,齋木外務事務次官から,概要以下のとおり指摘し,本国に報告するよう求めました。
(1)安倍総理の考え方は,「総理の談話」と靖国神社参拝後の総理ご自身の発言のとおりである。安倍総理は,戦争を二度と起こしてはならない旨述べ,今後とも不戦の誓いを堅持していく決意を新たにした旨表明されている。今般の参拝は,あくまでも,国のために戦い,尊い命を犠牲にした人々に対し哀悼の意を表したいという気持ちから行われたものである。安倍総理は,同時に,戦争で亡くなられ,靖国神社に合祀されない国内,諸外国の人々を慰霊する鎮霊社にも参拝されている。
(2)日中関係について,安倍総理は,中国の人々の気持ちを傷つけるつもりはまったくなく,中国に対して敬意を持って友好関係を築いていきたい,中国の指導者にも直接説明していきたい旨述べておられる。日中「戦略的互恵関係」を発展させていくとの日本側の考え方に何ら変わりはない。
3 さらに,齋木外務事務次官から,中国側においては,在留邦人・企業等及び在中国日本公館の安全の確保に万全を期するとともに,安倍総理の談話と発言を正確に理解し,本件を政治問題・外交問題にさせないよう冷静に対応することを強く求めました。