報道発表
カーボヴェルデに対する円借款に関する書簡の交換
1 12月21日(現地時間20日),カーボヴェルデ共和国の首都プライア市において,我が方北原隆カーボヴェルデ大使(セネガルにて兼轄)と先方ジョルジュ・アルベルト・ダ・シルヴァ・ボルジェス対外関係大臣(H.E. Mr.Jorge Alberto da Silva Borges, Minister of External Relations of the Republic of Cabo Verde)との間で,152億9,200万円を限度とする円借款「サンティアゴ島上水道システム整備計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 対象案件の概要(サンティアゴ島上水道システム整備事業地図(PDF))
本事業は,首都があるサンティアゴ島において,海水淡水化施設及び送水施設を建設することにより同島内の飲料水供給の安定化及び安全な水へのアクセス改善を図り,同国国民の衛生・生活環境の向上及び当国経済の活性化に寄与することを目的としています。また,本事業は海水の淡水化により地下水資源の代替,保全に貢献することにより,同国の気候変動への適応に貢献するものです。
3 供与条件
(1)金利(気候変動円借款金利を適用):年0.1%
(ただし,コンサルティング・サービス部分:年0.01%)
(2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
(3)調達条件:タイド
(4)STEP(基準)を適用
4 我が国は,2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)において,「1,000万人に対する安全な水へのアクセスおよび衛生改善」を表明しており,この協力は本公約を具体化するものです。
5 なお,本件の供与条件は本邦技術活用条件(STEP)を運用する方針であり,淡水化技術を含む本邦技術の普及・展開を図る政府方針に合致するものです。
(参考)
カーボヴェルデ共和国は,面積4,033平方キロメートル,人口52.7万人(2011年,国連推計),人口1人当たりのGNI(国民総所得)3,810米ドル(2012年,世銀)。