報道発表
NATO加盟国国会議員会議代表団の訪日


本28日午後5時30分から約30分間,岸信夫外務副大臣は,訪日中のNATO加盟国国会議員会議代表団23名(団長:クノップス(Mr. Raymond Knops)オランダ議員)の表敬を受け,その後,午後7時15分から約1時間30分間,歓迎レセプションを開催したところ,概要は以下のとおりです。
1 NATO加盟国国会議員会議代表団による岸外務副大臣表敬
(1)冒頭,岸副大臣から,ラスムセンNATO事務総長が訪日し,日本とNATOの間で初となる共同政治宣言が発表された本年,NATO加盟国国会議員会議代表団を日本にお迎えでき嬉しい,本訪問を機に,東アジアの安全保障環境及び日本の外交・安全保障政策に関する理解を更に深めていただくとともに,日本とNATO加盟各国の議員交流が促進され,日NATO関係の更なる強化につながることを期待している旨述べました。
(2)これに対し,クノップス議員から,日本とNATOには,すでに長い協力関係がある,今回は,自分たちの目で直接東アジアの情勢を見るため,日本に来た,岸副大臣と東アジアにどのような課題や脅威があるのかについて議論したい,議員交流を積極的に進めていきたい旨発言がありました。
(3)また,先方からの質問に対し,岸副大臣は日本と中国,韓国,ロシアとの関係について説明し,NATO及び加盟各国には日本の積極的平和主義に基づく取組をご理解いただき,その取組に対する支持を表明していただければ心強い旨述べました。
2 岸外務副大臣主催NATO加盟国国会議員会議代表団歓迎レセプション
(1)岸外務副大臣は,冒頭の挨拶において,日本とNATOは,基本的価値を共有するパートナーとして新しい時代に即した協力を強化していくことが重要であり,議員同士及び有識者間の交流等,日NATO間の重層的な関係が強化されることが日NATO間の協力関係を後押しすることを確信している旨述べました。
(2)レセプションには,NATO加盟国国会議員会議代表団のほか,日米欧総合安全保障議員協議会会員の国会議員,駐日NATO加盟国大使,有識者等約70名が参加しました。
(参考1)
NATOは,西欧防衛を目的として1949年に12か国で設立,北米及び欧州28か国が加盟。日本は,韓国,豪州,NZ,イラク,アフガニスタン,モンゴル,パキスタンと共に「世界におけるパートナー(Partners across the globe)」の一員。
(参考2)
NATO加盟国国会議員会議は,NATO加盟国間での幅広い意見交換を行い,NATOの政策に反映させることを目的として1955年に設立。NATO加盟国のそれぞれの国内議会の議員約260名から構成。