報道発表

北太平洋漁業委員会(NPFC)の事務局設置都市

平成25年9月13日

1 9月12日,高雄(台湾)にて開催されたNPFC第5回準備会合において,事務局設置都市について関係国による議論が行われ,東京に事務局が設置されることが全会一致で決定されました。

2 NPFCは北太平洋の公海におけるサンマやクサカリツボダイ等の漁業資源の保全や利用を管理する機関となるものです。今回の決定は,我が国がこれまで本件枠組みの立ち上げを主導し,暫定事務局業務を行い,本委員会の設立条約(北太平洋漁業資源保存条約)の最初の締約国になるなど多大な貢献を行ってきたことが評価された結果であると考えています。

3 今後,同条約の発効後に開催される第1回NPFC委員会会合にて,事務局設置都市を含めこれまでの準備会合における決定が正式に承認されることとなっています。

4 北太平洋の公海は,我が国漁業における重要な海域であり,特に条約の対象水域内に位置する天皇海山漁場は,我が国の遠洋底魚漁業にとって最も重要度の高い公海漁場となっています。こうした背景から,我が国は,条約の早期発効及び効果的な実施のため,引き続き主導的な役割を果たしていく考えです。

(参考)北太平洋漁業委員会とは
 北太平洋の公海における海洋生態系を保護しつつ,漁業資源の長期的な保存及び持続可能な利用を確保することを目的とした北太平洋漁業資源保存条約に基づいて設置される委員会である。同条約の交渉参加国は,7か国・地域(日本,米国,韓国,ロシア,カナダ,中国,台湾)であり,現在のところ,我が国のみが締結。


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