報道発表

ASEAN政府間人権委員会一行による岸外務副大臣表敬

平成26年4月7日
 本7日午前9時から30分間,岸信夫外務副大臣は,我が国の招聘により訪日中のASEAN政府間人権委員会(ASEAN Intergovernmental Commission on Human Rights)一行の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
  1. 岸副大臣から,ASEAN政府間人権委員会の訪日を歓迎するとともに,同委員会一行が今回の訪日で人権に対する日本の取り組みへの理解を深めることを期待する旨述べました。また,ASEANが一体となって,自由,民主主義,人権,法の支配等の普遍的価値を実現することは,地域全体の平和と安定に寄与するものであり,このような観点から,昨年,安倍晋三総理大臣が発表した対ASEAN外交5原則や,日・ASEAN特別首脳会議において採択された日・ASEAN友好協力ビジョン・ステートメントにおいて,人権を促進するための対話と協力の強化を確認しており,ASEAN政府間人権委員の訪日を契機に日・ASEAN間の人権に関する協力を強化していきたいと述べました。
  2. これに対して,ASEAN政府間人権委員会訪日団の団長であるチョー・ティン・セ委員長 (H.E.Mr.Kyaw Tint Swe)から今次訪日招聘に謝意を述べるとともに,今次訪日を通じて,人権問題への取組に関する日本のグッド・プラクティスを学び,日本との人権問題に関する協力を一層推進していきたいと述べました。
  3. その他,女性の能力強化,人身取引,障害者の権利等について意見交換を行いました。

(参考)ASEAN政府間人権委員会(AICHR)

 ASEAN10か国の代表で構成されたASEANの機関であり,加盟国における人権の尊重,保護を推進する取組みを行う包括的組織。
 2008年に発効した「ASEAN憲章」は,人権や基本的自由の保護・促進を原則に掲げ,これを履行していく機関として,ASEAN人権機関の設置を規定。ASEAN政府間人権委員会は同規定に基づき2009年に設置されたもの。


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