報道発表

中村「ペシャワール会」代表他の来訪 (アフガニスタンにおける邦人誘拐・殺害事件)

平成20年9月4日
  1. アフガニスタンにおける伊藤和也氏に係る誘拐・殺害事件に関し、深田領事局長は、来訪した中村「ペシャワール会」代表他と、4日午前10時45分から約40分間会談を行った。
  2. 冒頭、深田領事局長から、(1)アフガニスタン国民のため高い志を持ってNGO活動に従事して来られた伊藤和也氏が命を落されたことは誠に遺憾である、(2)現地で直接指導に当たってこられた中村代表も断腸の思いと承知している、(3)貴会がアフガニスタンにおいて、地域に密着した支援活動を長年にわたり実施してこられたことに敬意を表する、(4)他方、外務省は、昨年7月に現地の治安情勢の悪化を受けてアフガニスタン全土を退避勧告に指定したことを踏まえ、「ペシャワール会」に対しても累次にわたり注意喚起を行ってきたところであるが、今回の事件を踏まえ今後の対応についてお聞きしたい、旨述べた。さらに、領事局長より、(5)現地治安情勢の悪化を踏まえ、改めて全邦人職員の可及的速やかな退去につき検討願いたい、(6)現地に残る邦人職員についても安全措置を講じて頂きたい、(7)今後は、現地日本大使館との連絡を一層密にし、最新の治安関連情報の入手に努めることにより、自らの安全確保に万全を期するよう要請する、旨述べた。
  3. これに対し、中村「ペシャワール会」代表は、(1)先ずは、今回の事件に当たり、外務省、現地日本大使館及び在ドバイ総領事館に多大な御支援を頂いたことに対し、深甚なる謝意を申し述べたい、(2)現地の安全対策には万全を期してきたつもりであったが、結果的には十分でなく、今回の事件発生については責任を痛感している、(3)そもそも本年秋には現地邦人職員全てを撤退させる予定であったが、その矢先に今回の事件が発生したものである、(4)今回の事件の発生を受けて、現地日本大使館の御協力を得て速やかに全邦人職員を撤退させることにした、(5)御指摘のあった安全対策については、自分としても現地日本大使館との連絡をより一層密にする必要を痛感しており、今後は、現地日本大使館との連絡をより一層密にすることにより、現地における安全確保に万全を期したい、(6)また、外務省との連携についても密にしていきたい、旨述べた。
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