(参考)
日本ブラジル環境対話は、2004年3月の日本ブラジル外相会談において設置が合意されたもの。第1回目は同年9月17日、東京にて開催され、資源の持続可能な利用、森林保護等の両国共通の関心事項等について意見交換が行われた。
日本が有する陸域観測技術衛星「だいち」(雲の状況に関係なく観測が可能なセンサーを搭載)による画像を既存のアマゾンの違法伐採監視システムに導入し、併せて同画像を取り扱う機関の技術者の画像処理などの能力向上、関係機関間の連携強化のための技術協力を行うもの。この協力によって、ブラジル政府の違法伐採の監視能力が向上し、アマゾン熱帯雨林保全に資することが期待される。
今般、日本政府は、ブラジル政府に対する平成20年度技術協力プロジェクトとして本件の採択を決定した。
世界最大の熱帯林を有するブラジルは、92年にリオデジャネイロで地球環境サミットを開催したのを始めとして、環境・気候変動分野において世界的に重要な役割を果たしてきている。我が国との関係においても、2003年以降、我が国と共に共同議長国として「気候変動に対する更なる行動」に関する非公式会合を毎年開催する等、緊密な協力関係にある。なお、本件環境対話も、2月14日、15日の両日の「気候変動に対する更なる行動」に関する第6回非公式会合に併せて行われた。