外務省: 国連スーダン・ミッション（UNMIS）司令部への自衛隊員の派遣について

国連スーダン・ミッション（UNMIS）司令部への自衛隊員の派遣について

平成20年10月3日

（1）軍事部門司令部・兵站計画室において軍事部門の兵站全般の需要に関するUNMIS部内の調整に当たる「兵站幕僚」

（2）国連事務総長特別代表室・情報分析室においてデータベースの管理に当たる「情報幕僚」

国際平和協力法によるUNMISへの要員派遣は今回が初めてとなる。今回の派遣は、国際社会の責任ある一員として、スーダンにおける南北和平に貢献するとともに、スーダンとの二国間関係の更なる強化に資するものである。更に同ミッションは、アフリカ全体の平和と安定にも重要な貢献を行うものと期待され、意義深いものと考える。

（参考1）　スーダン情勢

　スーダンでは、1983年以降、スーダン政府とスーダン人民解放運動・軍（以下SPLM／A）との間で武力衝突が継続していたが、2005年1月9日に両者の間で南北包括和平合意（CPA）が成立し、内戦が終結。

（参考2）　国連スーダンミッション（UNMIS:United Nations Mission in Sudan）概要

CPAの署名を受けて、2006年3月24日、最大10，000名規模のUNMIS設立に関する安保理決議（第1590号）が採択された。

（1）設立年月日　2005年3月24日（安保理決議第1590号）

（2）活動期限　　2009年4月30日（安保理決議第1812号）

（3）任務

（イ）南北包括和平合意の履行の支援

（ロ）難民及び国内避難民の自発的帰還の促進・調整

（ハ）人道的な地雷除去・技術的助言及び調整

（ニ）人権、帰還難民・国内避難民及び弱者の保護に向けた国際的努力の調整等

（4）派遣国（2008年8月末時点）

68ヶ国（G8（除く仏伊※）、中、韓、カンボジア、インド、パキスタン等）　約1万人（※ただし仏伊は過去に派遣）

（参考3）　今回の自衛隊員派遣の経緯

　今回の派遣は、去る6月30日に福田総理大臣（当時）が、公賓として訪日した潘基文（パン・ギムン）国連事務総長との会談後の共同記者発表で表明したもの。