報道発表

人道的保護のためのチャド警察(PTPH)支援について

平成19年12月14日
  1. 12月14日(金曜日)、我が国は、スーダン・ダルフール紛争及びチャド国内の武力衝突の影響によるチャド東部の難民キャンプにおける現在の深刻な人道状況を踏まえ、また、国連からの緊急の要請に応え、本年9月に国連安全保障理事会が承認した「人道的保護のためのチャド警察(PTPH)」(注)の活動立ち上げのため、約220万ドルの支援を供与することを決定した。
  2. 我が国の支援は、ンジャメナにおけるPTPH本部及びチャド警察要員を訓練する警察学校の設立のために必要な施設や備品に利用される。同警察学校で訓練されたチャド警察要員は、国連PKOの文民警察の監督の下、スーダンとの国境地帯沿いの難民キャンプに居住する難民・国内避難民の安全を確保し、保護するために、チャド東部に派遣される。本件支援により、チャド及びスーダン等近隣諸国の平和と安定に寄与することが期待される。
  3. アフリカにおける平和の定着及び構築は、これまでG8プロセス及びアフリカ開発会議(TICAD)プロセスにおいて重要な課題の1つとして話し合われてきている。今般の支援は、アフリカの平和維持能力向上のために、明年G8北海道洞爺湖サミット及びTICADⅣを主催する我が国として重要な貢献を果たすものであると考える。
  4. (注) 「人道的保護のためのチャド警察(PTPH)」は、2007年9月25日の安保理決議第1778号にて承認された。PTPHは、欧州連合(EU)部隊及び国連PKOである国連中央アフリカ共和国チャド・ミッション(MINURCAT)とともに、チャド及び中央アフリカ共和国における「多面的プレゼンス」の一部を構成する。

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