
日・ブルキナファソ外相会談
平成24年8月27日
本27日(月曜日)午後6時30分から約2時間,玄葉光一郎外務大臣は,外務省賓客として来日中のジブリル・イペネ・バソレ・ブルキナファソ外務・域内協力大臣(H.E.Mr.Djibril Yipènè BASSOLE, Minister of Foreign Affairs and Regional Cooperation of Burkina Faso)と飯倉公館において会談及び夕食会を行い,二国間関係,国際場裡における協力等につき意見交換を行ったところ,やりとりの概要は以下のとおりです。
- 冒頭,玄葉大臣より,バソレ外相の来日を契機として,二国間関係を一層緊密なものとしていきたい旨述べました。これに対しバソレ外相は,日本が昨年の東日本大震災後も国際的なコミットメントを守っていることに敬意を表する旨述べるととともに,日本によるブルキナファソに対する支援への謝意を表明し,また日本によるTICADプロセスを評価する旨述べました。これを受け,TICAD(アフリカ開発会議)に関し玄葉大臣より,バソレ外相の提案により本年11月にTICAD V(第5回アフリカ開発会議)の高級実務者準備会合がブルキナファソで開催されることにつき,謝意が表明されるとともに,来年6月のTICAD Vにコンパオレ・ブルキナファソ大統領の出席を期待する旨述べました。さらに両外相は,日本による対ブルキナファソ経済協力及び日本の同国への民間投資の促進の可能性につき意見交換を行いました。
- また,マリ情勢安定化のための仲介を行っているバソレ外相より,マリ情勢についての説明があり,ブルキナファソの位置する西アフリカにおける国境紛争の解決方法や地域統合の展望等についての説明が行われました。これに対し玄葉大臣より,ブルキナファソによるマリ情勢の安定化への尽力を評価するとともに,アフリカ自身による平和と安定のための取り組みや地域統合の取り組みに対して我が国は支援していく考えを述べました。これに関連して,スーダン・ダルフール問題に係る国連アフリカ連合(AU)合同首席調停官であったバソレ外相より,ダルフールへの日本の支援に対して謝意が述べられました。玄葉大臣からは,現在の南北スーダン情勢に関し,我が国は南北スーダンに対しバランスよく支援を実施しており,南北双方の要人に対して南北スーダンの平和的共存の重要性を訴えているとの説明を行いました。
- さらに,両外相は,国連安保理改革の早期実現や北朝鮮人権状況決議といった国際場裡の課題について意見交換を行いました。