報道発表

玄葉外務大臣とバルニエ欧州委員(域内市場・サービス担当)との会談

平成24年1月20日
(写真)玄葉外務大臣とバルニエ欧州委員との会談 (写真)玄葉外務大臣とバルニエ欧州委員との会談




 本20日(金曜日)午後4時40分より約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,来日中のミシェル・バルニエ欧州委員(域内市場・サービス担当) (Mr. Michel Barnier, Commissioner for Internal Market and Services of the European Commission)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 欧州経済

      玄葉大臣より、世界経済に大きな比重を占める欧州経済の現状には強い関心を有しており、欧州債務危機については、一義的には欧州各国の対応が必要であるが、日本もEFSF(欧州金融安定ファシリティ)債の購入を通じて欧州と連携している旨述べました。これに対し、バルニエ委員より、債務危機からの脱却に向けた欧州の取り組みについて、当面の対策に加え、加盟各国が財政支出を削減し、ガバナンス強化に向けて協調するなど中長期的な問題解決に向けて努力している旨説明があり、我が国のEFSF債購入に対し謝意が表明されました。
  2. 日EU・EPA

      バルニエ委員より、欧州が今後の成長を実現していくためには、域内市場の再活性化に加え、他の地域との経済連携推進が重要であり、日本とのEPAを重視しているとの発言がありました。
    玄葉大臣から、日本としても高いレベルの経済連携を追求していく方針であり、日EU・EPAについても重視している、早期交渉開始に向けて互いに努力することが大切と述べたのに対し、バルニエ委員は、ハイレベルのパートナーシップを実現する精神で前進させていきたい、また、2011年12月に政府調達協定について合意できたことは喜ばしく、今後、互いにその実施に取り組んで行きたいと述べました。
  3. 地域情勢

      地域情勢については、特に北朝鮮情勢と中東情勢について意見交換が行われました。北朝鮮については、先方からの求めに応じ、玄葉大臣より日本の見方を説明し、拉致問題について国際社会の協力が重要である旨強調しました。また、中東情勢については、バルニエ委員がかつてフランス外相として関わった経験などを踏まえ、イラン情勢やシリア情勢を中心に活発な意見交換が行われました。
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