
スリランカ民主社会主義共和国に対する無償資金協力案件(「マンムナイ橋梁建設計画」)に関する書簡の交換
平成23年9月13日
- 本13日(火曜日)(現地時間同日),スリランカのコロンボにおいて,我が方髙橋邦夫駐スリランカ大使とスリランカ側ジャヤスンドラ財務・計画省次官(Dr. P.B. Jayasundera, Secretary, Ministry of Finance and Planning)との間で,無償資金協力「マンムナイ橋梁建設計画」(The Project for Construction of Manmunai Bridge)に関する12億600万円を限度とする交換公文の署名式が行われました。
- この計画は,スリランカ東部に位置する大型で南北に細長い潟湖(バティカロア・ラグーン)の中央部を横断するための橋梁(約210m)及び道路(約 490m)を建設するものです。現在,対象地域では潟湖により東西が分断されており,両岸間の交通は,積載量に大きな制限のある渡し船や潟湖の北部・南部にのみ架かる橋梁に依存しています。また,2010年末から本年初頭にかけて発生した大規模洪水の際には,両岸間の渡し船の運航が2週間程度停止されました。こうした状況は,緊急医療,教育機関への交通等の大きな支障となっています。今回の協力の実施により,潟湖中央部の東西間の移動距離が約32kmから約300mに短縮され,24時間通行が可能となるとともに,洪水時の交通遮断期間が大幅に短縮されるなど,大型潟湖の両岸間に,安全で効率的な交通が確保されることが期待されます。
- また,この計画の対象地域であるスリランカ東部は,2004年末のインド洋大津波や長年の国内紛争の影響を大きく受けており,今回の協力が実施されることにより,交通網整備を含む同国東部の復興と開発が促進されることが期待されます。
(参考)
スリランカはインド洋に位置する国であり,面積約6万5,607平方キロメートル,人口約2,063万人(2010年央推定)であり,人口1人当たりのGDP(国内総生産)は約2,399米ドル(2010年)。