報道発表

佐々江事務次官から程永華駐日中国大使への申入れ

平成23年8月24日
  1. 本24日(水曜日)10時半頃,佐々江賢一郎事務次官は,程永華(てい・えいか)駐日中国大使に対し,同日朝の中国漁業監視船の尖閣諸島周辺領海内への進入について申入れを行いました。
  2. 佐々江事務次官からは,以下の諸点を申し入れました。
    (1)本24日(水曜日)早朝,我が国海上保安庁巡視船が,中国の漁業監視船「漁政31001」及び「漁政201」が,久場島周辺の我が国領海内に進入したことを確認し,さらに,これら船舶が,現場において,尖閣諸島に関する中国独自の主張を行った他,法に則り中国管轄海域において正常な法執行を行っている旨主張していたと承知している。

    (2)尖閣諸島は我が国固有の領土であり,中国公船が日本側の累次の警告にもかかわらず,尖閣諸島周辺領海に進入する事態は非常に深刻であり,極めて遺憾である。今般の中国公船の航行は,国際法上認められた無害通航とはみなしえず,日本政府として強く抗議する。

    (3)両国首脳は,現在,日中関係の改善を進め,戦略的互恵関係を深化させることで一致しているところ,このような行為は両国首脳の合意に反するものであり,二度と起きないよう強く求める。
  3. これに対し,程永華大使から,日本側の申入れは至急本国に報告するとした上で,尖閣諸島に関する中国独自の主張の表明があったところ,佐々江事務次官から,尖閣諸島に関する日本の基本的な立場を述べた上で,中国側に対し再発防止を強く求めました。
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