
中央アフリカ共和国に対する国際連合児童基金(UNICEF)を通じた無償資金協力「北部及び南東部における社会生活基盤の再構築計画」に関する書簡の交換
平成23年6月27日

- 本27日(月曜日)(現地時間同日),中央アフリカ共和国の首都バンギ市において,我が方山本啓司駐中央アフリカ共和国大使と先方タニヤ・チャピィサット・ユニセフ在中央アフリカ共和国事務所代表(Ms. Tanya CHAPUISAT, Representative, UNICEF Central African Republic)との間で,9億9,800万円を供与額とするユニセフを通じた無償資金協力「北部及び南東部における社会生活基盤の再構築計画(The Project for Rebuilding Social Facilities in the North and South-East Region)」に関する書簡の交換が行われました。
- 中央アフリカは,長年続いた政情不安とこれに起因する治安状況の悪化により,基礎的社会インフラが不足しています。同国の国連開発計画の人間開発指数は169ヶ国中159位(2010年)であり,一人当たり国民所得も450ドル(2009年)で,世界で最も所得水準の低い国の一つです。
- この計画は,ユニセフを通じて,社会生活基盤が特に脆弱で紛争の影響を受けている中央アフリカの北部及び南東部において,小学校教室,保健施設,給水・衛生施設及び青少年センターの建設・改修,教育・医療等機材の整備並びに施設・機材維持管理,地域の能力開発等に関する技術支援を行うものです。今回の協力により,約2万人の子供の教育環境の改善,15万人以上への安全な水の供給拡大や,保健福祉の普及の向上等が見込まれます。
- 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ)において,アフリカ諸国の教育,保健,水・衛生,地域開発の分野での取組みを支援していくことを表明しており,本件協力はその達成に貢献するものです。
【参考】
中央アフリカ共和国はアフリカの中央部に位置し,国土面積は約62.3万平方キロメートル,人口は約440万人(2009年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)は約450米ドル(2009年,世銀)。