報道発表

スーダン国際平和協力隊の派遣延長

平成23年6月24日
  1. 本24日(金曜日),我が国政府は,閣議において,国連スーダン・ミッション(UNMIS)への自衛隊員2名の派遣期間を,9月30日(金曜日)まで3カ月間延長することを決定しました。
  2. 我が国は,国際平和協力法に基づき,平成20年10月から,自衛官2名を司令部要員としてUNMISに派遣しています。今般の派遣期間延長は,本年4月に,国連安全保障理事会がUNMISの活動期間を南北包括和平合意(CPA)の履行期限が終了する7月9日(土曜日)まで延長する旨の決定を受けて決定されたものです。
  3. 我が国のUNMISへの要員派遣は,スーダンにおける平和の定着に資するとともに,スーダンとの二国間関係を強化するものです。スーダンにおいて,本年7月9日にCPA履行期限が終了すると同時に,南部スーダンの独立が見込まれる中,我が国は,国際社会の責任ある一員として,引き続きスーダンにおける平和維持に寄与することは有意義であると考えています。


【参考1】国連スーダン・ミッション(UNMIS: United Nations Mission in Sudan)概要

スーダンにおいては,平成17年1月,スーダン政府とスーダン人民解放運動・軍との間で南北包括和平合意(CPA)が署名され,長年に亘る南北内戦が終結。これを受けて,同年3月,安保理決議第1590号により,最大1万名規模とし,CPAの履行支援等を任務とするUNMISを設立。CPAの重要課題(南北境界線の画定,DDR(武装解除,動員解除,社会復帰),選挙及び住民投票の実施等)の履行については,当事者による取組の進展のみならず,国際社会の支援の継続が必要不可欠。

(1)設立年月日 2005年3月24日(安保理決議第1590号)

(2)活動期限  2011年7月9日(安保理決議第1978号)

(3)任務
 (ア)南北包括和平合意の履行の支援
 (イ)難民及び国内避難民の自発的帰還の促進・調整
 (ウ)地雷除去分野における支援
 (エ)人権の擁護,文民の保護に向けた国際的努力に関する貢献・調整 等

(4)派遣国及び規模(2011年4月末時点)
   68ヶ国(G8(除く仏伊),中,韓等)(ただし仏伊は過去に派遣)から10,429人が参加。

【参考2】我が国UNMIS司令部要員の派遣

我が国は,2008年10月より,UNMIS本部司令部(ハルツーム)の以下のポストに各1名,計2名を派遣している。

(1)軍事部門司令部において軍事部門の兵站全般の需要に関するUNMIS部内の調整に当たる「兵站幕僚」
(2)国連事務総長特別代表室・情報分析室においてデーターベースの保守管理に当たる「情報幕僚」

【参考3】派遣延長期間について

  UNMISの設置期限は平成23年7月9日までであるが,UNMIS及び自身の撤収に関する業務等を行うため,我が国要員の派遣期間は平成23年9月30日までとした。

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