報道発表

韓国原子力専門家との意見交換会合(概要)

平成23年4月13日
  1. 4月12日(火曜日)及び13日(水曜日)の両日,外務省において,韓国原子力専門家と日本側専門家との間で,東日本大震災による福島第一原子力発電所の安全管理・対策,放射能測定及び食品の安全等に関する意見・情報交換のための会合を実施しました。本件会合においては,日韓双方の専門家同士の間で一層の意思疎通を図る観点から,幅広い関係省庁及び機関から専門家が出席し,活発な意見・情報交換を行いました。また,韓国側一行は,12日に菊田真紀子外務大臣政務官を表敬しました。
  2. 本件会合では,日本側より,東北地方太平洋沖地震の地震と津波による福島第一原子力発電所の事態に対する取組のほか,放射線量の計測・モニタリングに係る方法・結果及び評価等につき情報提供し,韓国側との間で質疑応答を行いました。また,食品への影響に関し,食品の流通に係る規制,検査・モニタリングの現状等につき説明しました。この機会に,日本側から,在京外交団へのブリーフを含む情報提供に係る日本政府の取組について説明しました。なお,12日(火曜日)午前11時に公表された福島第一原子力発電所の事故・トラブルに対するINES(国際原子力・放射線事象評価尺度)に基づくレベル7の暫定評価についても,12日の本件会合において日本側から韓国側に説明しました。
  3. 韓国側からは,日本側関係者が本件会合を通じて行った情報提供及び意見交換に対する謝意が示されるとともに,本件会合が韓国政府・国民の理解を促進する上で有意義であったとの評価が表明されました。日韓双方は,東日本大震災による原子力発電所の安全性及び食品の安全等に関し,引き続き緊密に意思疎通していくことを確認しました。

【参考】日韓の参加省庁・機関
日本側:外務省,経済産業省・原子力安全保安院,原子力安全委員会,文部科学省,厚生労働省,農林水産省,(独)原子力安全基盤機構,(独)日本原子力研究開発機構
韓国側:教育科学技術部,韓国原子力安全技術院,韓国原子力研究所,在京韓国大使館

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