DACによる2010年（暦年）の各国ODA実績（暫定値）の公表
平成23年4月6日
4月6日（水曜日），OECD・DAC（経済協力開発機構・開発援助委員会）事務局が2010年（暦年）の各国のODA実績（暫定値）を公表しました。主要点は以下のとおりです（各国別の詳細資料は別添
）
- DAC加盟23か国のODA実績合計は，前年比7．5％増の1，287億ドルとなりました。
- 我が国の支出純額（ネット）実績は，前年比16．8％増の110億4，522万ドル（9，693億円）となり，2006年以来4年ぶりに100億ドルを超えました。また，支出総額（グロス）実績では，前年比14．7％増の188億5，243万ドル（1兆6，545億円）となりました。この増加は，アフガニスタン，パキスタン，ハイチ向けをはじめとする無償資金協力等が増加したことに加え，円高が一層進んだこと（2009年93．4円／米ドル⇒2010年約87．8円／米ドル）が主な要因です。
- DAC加盟国の中で，日本は，ネット値で米国（301億5，400万ドル），英国（137億6，300万ドル），フランス（129億1，600万ドル），ドイツ（127億2，300万ドル）に次ぐ第5位（前年同様）となりました（グロス値では前年同様，米国に次ぐ第2位）。
- ODAの対GNI比については，DAC全体の平均で0．32％（昨年は0．31％），我が国は0．20％（昨年は0．18％）となりました。これはDAC加盟23か国中，第20位（前年は第21位）です。
- なお，2010年のアフリカ向けODA実績（債務救済を除く，アフリカ開発銀行拠出金等を含む）は20億4569万ドルとなり，TICADⅣで表明した「2012年までに対アフリカODAを倍増（基準額約9億ドル）する」旨の公約を，期限に先立ち達成したことが明らかになりました。
Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。