
オーストラリア人元戦争捕虜招聘(前原外務大臣表敬)
平成23年3月3日
本3日午後2時10分から約20分間,外務省の招聘で来日中(3月1日から9日)のオーストラリア人元戦争捕虜5名及びそのご家族他計10名が,前原誠司外務大臣を表敬しましたところ,概要は以下のとおりです。
- 前原外務大臣より,皆様の来日が日本に対する皆様の和解と両国の友好に資することを望む旨述べるとともに,我が国が,オーストラリア人元戦争捕虜を含む多くの人々に対し,多大の損害と苦痛を与えたことにつき,改めて深い反省と心からのお詫びの気持ちを表明しました。また,前原大臣より,来日した5名一人一人に戦争捕虜個人カードである銘々票や関連資料の写しを手渡しました。さらに,前原大臣より,戦後我が国に保管されていた豪州人元捕虜の銘々票等の写し全体を引き渡す準備を開始する旨述べました。
- 一行を代表してチャールズ・リチャーズ博士(Dr.Charles Richards )より,今般の招待は,元戦争捕虜に対する政府のお詫びの気持ちを具体的に示すものであり,大変感謝している旨述べました。また,一行より,銘々票の返還は元捕虜のみならず家族にとっても重要であり,日豪友好関係の増進に資するとして,感謝の気持ちが表明されました。
- 一行より前原大臣に日本での捕虜経験を記録した著作やオーストラリア土産が手渡されるなど,友好的な雰囲気の中で意見交換が行われました。