
ホンジュラス共和国に対する無償資金協力「首都圏地滑り防止計画(詳細設計)」に関する交換公文署名式
平成23年2月9日
- 本9日(水曜日)(現地時間8日(火曜日)),ホンジュラス共和国の首都テグシガルパ市において,我が方 塩崎修 駐ホンジュラス国大使と先方マリオ・ミゲル・カナワティ・カナワティ外務大臣(Mr. Mario Miguel Canahuati Canahuati, Secretary of State for Foreign Affairs)との間で,4,500万円を限度とする防災災害復興支援無償資金協力「首都圏地滑り防止計画(詳細設計)」(the Project for Landslide Prevention in Tegucigalpa Metroplitan Area)に関する交換公文の署名式が行われました。
- ホンジュラスは,中南米でも最も開発の遅れた国の一つであり,多様な開発ニーズが存在することから,我が国は,貧困削減及び持続的成長の観点から,同国に対し基礎教育,防災・気候変動対策,地域開発,保健医療及び水を重点分野として協力を行っています。
- ホンジュラス政府は,1998年の大型ハリケーン「ミッチ」による災害以降,自然災害対策への取組を一層重視していますが,傾斜地の多い盆地に発達した首都テグシガルパ市では,同国政府や市の財政上の制約,経験・技術の不足等のため,地滑りや河川氾濫の危険性の高い地区への適切な対策がとられていません。
- 本件計画では,テグシガルパ市で地滑り発生リスクの高い地区における,集水井,水路,排土・盛土等の地滑り防止施設の建設,及び地滑りモニタリング・警戒避難体制の整備を行うことにより,周辺住民の安全が確保され,災害に強い都市が形成されると同時に,将来的には,同様の災害リスクを有する中米各国へのモデルケースとしての技術移転が期待されます。
【参考】 ホンジュラス共和国は中米に位置し,面積約11.2万平方キロメートル(日本の3分の1弱),人口約746万人(2009年),人口1人当たりのGNI(国内総所得)約1,820ドル(2009年)。農牧業を主要産業としている。