
アフガニスタン・イスラム共和国に対する無償資金協力「アフガニスタン平和・再統合プログラム(UNDP連携)」に関する書簡の交換
平成22年9月23日
- 本23日(木曜日)(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブール市において,我が方廣木重之駐アフガニスタン国大使と先方ロバート・ワトキンス・アフガニスタンUNDP常駐代表(Mr. Robert Watkins, United Nations Development Programme, Resident Representative, Country Office for Afghanistan)との間で,総額43億5,500万円の無償資金協力「アフガニスタン平和・再統合プログラム」(the Afghanistan Peace and Reintegration Programme)に関する書簡の交換が行われました。
- アフガニスタンは, 20年以上にわたる戦乱により破壊された国家基盤を再構築するため,基礎的な国家体制の再建,基本的な公共サービスの提供,経済の安定化等を通じた危機管理に力を注ぎ,昨年11月に発足した第2次カルザイ政権は,アフガニスタンの反政府勢力に関する諸問題を解決するためには,同勢力との和解,その構成員等の社会への再統合が有効であるとしています。
そして,本年7月20日にカブールで開催された国際会議において,アフガ二スタン政府は,「平和・再統合プログラム」の立ち上げを発表し,国際社会もこれを歓迎し,再統合基金を通じた支援を行うこととしました。
- 本件プログラムは,(1)中央・地方における政府及び関係機関のプログラム実施能力構築,(2)マス・メディアや各種会議等を通じた啓発・宣伝,(3)反政府勢力兵士の動員解除と再統合,武器管理,(4)再統合対象者に対する,調査,安全の確保や人道・社会的な支援の実施,職業訓練,識字教育,就職支援等の代替生計支援,(5)コミュニティーを対象とした小規模開発プロジェクトの実施等を行うものです。UNDPと連携しつつ本件プログラムへ協力することにより,再統合のプロセスが進展し,末端兵士がコミュニティーに帰還することが期待されます。
(参考)アフガニスタンの面積は約65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍),人口は約3,000万人(推定)である。