
ペルー共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換(「森林保全計画」)
平成22年9月21日
- 9月18日(土曜日)(現地時間9月17日(金曜日)),ペルー共和国の首都リマにおいて,我が方目賀田周一郎駐ペルー国大使と先方ホセ・アントニオ・ガルシア・ベラウンデ(Mr.Jos Antonio Garca Belaunde)外相との間で,9億円を供与額とする環境プログラム無償資金協力「森林保全計画」(el Programa de Conservacin de Bosques)に関する書簡の交換が行われました。
- ペルーの森林面積は世界で9番目の規模を有していますが,違法森林伐採,自然火災等による森林減少が進行し,過去40年間の間に850万ヘクタールの森林が消失しています。ペルー政府は,予算確保と各国の援助により,2020年までにアマゾン地域の森林面積の減少をゼロにすることを表明しています。
- この「森林保全計画」は,ペルー全土の森林保全・管理を目的として,同国内各地の森林の植生状況の調査,関連基礎情報の収集・分析・管理等の活動に必要な機材等を供与するものです。この計画によって,同国における森林資源情報の収集・分析能力等を強化することにより,同国の森林保全計画の立案,森林面積の維持・拡大等に貢献するとともに地球規模課題である温暖化効果ガスの削減が期待されます。
- 本案件は,昨年12月に発表した,気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環です。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して,コペンハーゲン合意への賛同も表明しているペルーと引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考)
ペルーは,面積約129万平方キロメートル,人口約2800万人(2008年世銀),
一人当たりGNI(国民総所得)は約3,990米ドル(2008年世銀)。