
モンゴルに対する一般文化無償資金協力に関する交換公文の署名式
平成22年9月3日
- 本3日(金曜日)(現地時間同日),モンゴルの首都ウランバートルにおいて,我が方城所卓雄駐モンゴル国大使と先方ゴンボジャブ・ザンダンシャタル外交・貿易大臣(Gombojav Zandanshatar, Minister for Foreign Affairs and Trade)との間で,我が国のモンゴルに対する1億90万円を限度とする一般文化無償資金協力「国立ラジオ・テレビ大学教育機材整備計画(the Project for the Improvement of Educational Equipment of School of Radio and Television)」に関する交換公文の署名式が行われました。
- 国立ラジオ・テレビ大学は,モンゴル国内で放送関係者を育成する唯一の教育機関で,同国の放送業界を担う人材育成を行っており,卒業生の8割近くが国内のテレビ局やラジオ局に就職しています。1990年以降,民主化と市場経済への移行を推進しているモンゴルにおいて,放送は国民に知識や情報を提供するだけでなく,番組を通じて民主的道徳観や倫理観を広く醸成する役割を果たしています。同大学は,即戦力となる学生の育成を求められていますが,実習のための機材の不足で,撮影・編集技術を実践的かつ効果的に教授することが困難な状況です。
- 本計画は,モンゴルの放送分野を担う人材育成に資するもので,同国放送業界の番組制作レベルの向上が期待されます。また,同大学との協力で我が国の文化活動等が広く広報されることにより,親日感情の一層の醸成が期待されます。
(参考) モンゴルは,面積156万4,100平方キロメートル(日本の約4倍),人口約274万人,1人当たりのGNI(国民総所得)は1,690米ドル(2008年)。