
アンゴラ共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換について(「ヴィアナ職業訓練センター整備計画」)
平成22年8月30日
- 本30日(月曜日)(現地時間同日),アンゴラの首都ルアンダにおいて,同国を訪問中の南部アフリカ貿易投資促進官民合同ミッションの団長である藤村修外務副大臣の立ち会いの下,我が方越川和彦駐アンゴラ国大使と先方エザルジナ・レネ・ヴィセンテ・オラボ・ガンボア外務省協力長官(Ms. Exalgina Renée Vicente Olavo Gambôa, State Secretary of Cooperation)との間で,8億4,400万円を供与限度額とする一般プロジェクト無償資金協力「ヴィアナ職業訓練センター整備計画」(The Project for Renovation of Viana Vocational Training Center)に関する書簡の交換が行われました。
- アンゴラでは,27年間続いた内戦の影響により,教育・訓練制度が崩壊し,適切な職業訓練や技能を習得する機会が失われた結果,成長著しい建設業界において技能労働者の不足が深刻です。この状況に対し,アンゴラ政府は職業訓練センターの設立による教育・訓練制度の再建に努めており,特に建設業での技能労働者の育成能力の強化を目的として,ヴィアナ職業訓練センターの拡張の支援要請がありました。
- この計画により,ヴィアナ職業訓練センターにおいて「構造物鉄工科」等3科が新設され,訓練生数が増加します。また,同センターにおける職業訓練を通じて,重要産業課題である建設労働者の人材育成が期待されます。本計画ではブラジルとの連携による技術協力も並行して実施予定です。
- 我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,職業訓練を含む教育の分野での支援を表明しており,本件協力はその支援策の具体化の一環となります。
(参考)アンゴラ共和国はアフリカ西岸に位置し,面積約124.7万平方キロメートルを有し,人口は約1,802万人(世銀、2008年),一人当たりGNI(国民総所得)は3,450米ドル(世銀、2008)。