報道発表

G8の過去の約束(コミットメント)に関する説明責任報告書の発表

平成22年6月21日
  1. 6月20日(日曜日),本年のG8議長国であるカナダは,過去にG8が行った開発関連の主要なコミットメントの達成状況をまとめた報告書を公表しました。これはG8の開発関連コミットメントについて包括的にまとめた報告書としては初めてのものです。昨年のラクイラ・サミットにおける決定に基づき設置された説明責任上級レベル作業部会(議長国カナダ)が,過去約7年間のG8サミットによる開発関連の主要コミットメントの達成状況及びその成果を本報告書にとりまとめたものです。
  2. 本報告書は,国際的な開発問題に対応するにあたり,G8が資金提供のみならず政策の推進においてもリーダーシップを発揮し,他のドナーや国際機関を動員する上で重要な役割を果たしてきたことを説明しています。特に,援助量と援助効果,経済開発,保健,水と衛生,食料安全保障,教育,ガバナンス,平和と安全,環境とエネルギーの9分野について,G8の具体的な貢献として以下のような例を挙げています。

    ・援助量を,2004年の577億ドルから2009年には822億ドルに増加。
    ・540億ドルの債務を免除。
    ・世界エイズ・結核・マラリア対策基金全拠出額の78%(122億ドル)を拠出(同基金のプログラムは,約490万人の命を救い,250万人にエイズの治療を行い,600万人の結核を治療する等の成果)。
    ・アフリカにおける7万5千人以上の平和支援部隊の訓練等
  3. 報告書の要旨抄訳については,別添資料(PDF)を参照ください。


(参考1) 
我が国との関係では,グレンイーグルズ・サミットで表明した,2009年までにODA事業量を100億ドル積み増すとの国際公約は達成できなかったが,アフリカ向けODA倍増の公約は2007年に達成されたこと,2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)(保健分野における10万人の医療従事者訓練等),水・衛生分野における支援,アフリカにおける幹線道路整備等を紹介。

(参考2) 報告書については,http://g8.gc.ca/home/で入手可能です。

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