報道発表

ギニアビサウ共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成22年6月9日

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  1. 本9日(水曜日)(現地時間同日),ギニアビサウ共和国の首都ビサオ市において,我が方齊藤隆志駐ギニアビサウ国大使(セネガルにて兼轄)と先方アデリノ・マノ・ケタ外務・国際協力・共同体大臣(Adelino Mano QUETA, H.E. Minister of Foreign Affairs, International Cooperation and Community) との間で,8億5,600万円の無償資金協力「トンバリ州零細漁業施設建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
  2. ギニアビサウでは,1998年から1999年にかけての内戦によって,インフラが壊滅的に破壊された後,経済復興が進んでおらず,世界の最貧国の一つとなっています。同国では,農業と水産業が経済の基盤であり,貧困削減戦略文書において,漁業分野を重要産業と位置付け,その具体化策として,零細漁業再興計画を採択しました。
  3. こうした状況を踏まえ,我が国は,本件無償資金協力を通じて,同国南部地域の水産拠点であるトンバリ州カシーン村において,効率的な漁業と水産物の品質向上,鮮魚流通の促進を図るとともに,漁村民の生活環境を改善するため,給排水設備のある荷捌き施設,製氷機,船着き場等を備えた水産施設の整備に必要な資金を供与することとしました。
  4. 我が国は,2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカにおける貧困の削減と平和の定着を支援していくことを表明しており,本件協力は,これを具体化するものです。本件協力により,ギニアビサウにおける漁村振興を通じた貧困削減に寄与することが期待されます。

(参考) ギニアビサウ共和国は,面積約36,125平方キロメートル。人口170万人(2008年,UNFPA)。人口1人当たりのGNI(国民総所得)250米ドル(2008年、世銀)。

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