
ブルンジ共和国に対する無償資金協力「ブジュンブラ市内交通網整備計画」に関する書簡の交換
平成22年6月8日

- 6月7日(月曜日)(現地時間同日), ブルンジ共和国の首都ブジュンブラにおいて, 我が方岩谷滋雄駐ブルンジ国大使(ケニアにて兼轄)と先方オーギュスタン・ンサンゼ外務・国際協力大臣(H.E.Mr. Augustin Nsanze, Minister of External Relations and International Cooperation)との間で, 27億円を限度とする無償資金協力「ブジュンブラ市内交通網整備計画」(The Project for Rehabilitation of Roads and Infrastructures for Bujumbura City)に関する書簡の交換が行われました。
- ブルンジにおいては, 長年の内戦の影響等により, 道路網が未整備で劣悪な状況です。特に, 首都ブジュンブラ市内中心部での交通渋滞は深刻で, 社会経済活動の阻害要因となっており, 内戦後の復興・発展のためには, 同市の交通網の整備が急務となっています。また, 道路の冠水による被害が深刻な他, 歩道及び照明施設等が未整備であり, 交通事故発生の要因となっています。
- 本件協力は,ブジュンブラ市内の渋滞緩和に必須である環状線及びブルンジの物資流通基幹である国際南北幹線道路計4.4キロの他, 交差点, 歩道, 道路照明等の整備を行うものです。本件の実施により, ブジュンブラ市内の安全で円滑な交通が確保され, 渋滞緩和, 国際物流の活性化等により, 同国の社会経済活動の活性化が図られるとともに, 内戦後の平和と安定に資することが期待されます。
- 我が国は, 2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において, アフリカ諸国のインフラ分野及び平和の定着分野での取組みを支援していくことを表明しており, 今回の協力は, その支援策を具体化するものです。
(参考) ブルンジ共和国はアフリカ中部に位置し, 面積は2.78万平方キロメートルを有し, 人口は約807万人(世銀, 2008)。 一人当たりGNI(国民総所得)は約140米ドル(世銀, 2008)。